劇場アニメ「ひゃくえむ。」財津役は内山昂輝、海棠役は津田健次郎　10月に北米でも公開

魚豊原作による劇場長編アニメーション「ひゃくえむ。」に、内山昂輝と津田健次郎が出演する。また同作が10月に北米で公開されることが明らかになった。

【画像】フランス「アヌシー国際アニメーション映画祭2025」内で開催されたワールドプレミア上映の様子

内山は陸上界を牽引する絶対王者・財津を演じる。津田は財津に王者の座を阻まれ続ける海棠役に決定した。財津と海棠は、トガシと小宮の陸上人生に影響を与える重要なキャラクターだ。内山は「アニメーションならではの走りの表現をはじめとして『ひゃくえむ。』という作品がどのように映像化されるのか僕自身もとても楽しみにしています」とアニメに期待を寄せる。津田は作品について「スポ根ですが、より哲学的な、奥深い、魅力的な作品です」と語った。

「ひゃくえむ。」の北米公開においては、「君たちはどう生きるか」の配給も行ったGKIDSが共同出資製作を行い、配給権獲得を獲得した。GKIDS社長のデヴィッド・ジェステット氏は、「『ひゃくえむ。』にパートナーとして参加し、この素晴らしい映画を北米にお届けできることを大変光栄に思います。この新しいスポーツ映画を早く皆様にお届けできるのを楽しみにしています」と世界に向けてアピールしている。

フランスの現地時間6月12日には、世界最大規模のアニメーション映画祭「アヌシー国際アニメーション映画祭2025」内でワールドプレミア上映を実施。登壇した岩井澤健治監督は、「『音楽』のときはコロナ禍でアヌシーに来られなかったので、今日やっとアヌシーで皆さんの前に立ててすごく興奮しています。100m走はただまっすぐに走るシンプルなスポーツなので表現するのが難しかったですが、楽しんでもらえるようにすごく考え抜いて頑張って作りました」と、思いを語る。ファンからは「10秒間の感情をここまでアニメーションで表現できるのはすごい」など興奮の声が寄せられた。なお岩井澤監督が携わった作品は、これまで同映画祭で2020年に「音楽」が最優秀オリジナル音楽賞を受賞、昨年は「ひゃくえむ。」が「Work in Progress部門」に選出されている。

「ひゃくえむ。」は生まれつき足が速く、友達も居場所も手に入れてきたトガシと、辛い現実を忘れるために走っていた転校生・小宮が出会い、ともに陸上競技に打ち込む姿を描く物語。トガシ役は松坂桃李、小宮役は染谷将太が演じる。9月19日に全国公開。

■ 内山昂輝（財津役）コメント
財津の声を担当した内山昂輝です。彼のセリフは独特な言い回しが多くてどういう風に表現していくべきか悩んだのですが岩井澤監督から丁寧に演出していただいて物語の最後まで走り抜けました。アニメーションならではの走りの表現をはじめとして「ひゃくえむ。」という作品がどのように映像化されるのか僕自身もとても楽しみにしています。ぜひ劇場でご覧ください！

■ 津田健次郎（海棠役）コメント
新しい領域のスポーツアニメが誕生したのではないでしょうか？ スポ根ですが、より哲学的な、奥深い、魅力的な作品です。魚豊先生の描く世界で、個性の強い人物を演じさせていただけるのが光栄でした。なるべく丁寧に、でも躍動感を失わず演じようと心掛けました。今までに無いスポーツアニメ、ご期待ください。ぜひ劇場で！

■ 劇場アニメ「ひゃくえむ。」
2025年9月19日（金）全国公開

□ スタッフ
原作：魚豊『ひゃくえむ。』（講談社「マガジンポケット」所載）
監督：岩井澤健治
脚本：むとうやすゆき
キャラクターデザイン・総作画監督：小嶋慶祐
美術監督：山口渓観薫
音楽：堤博明
プロデューサー：寺田悠輔、片山悠樹、武次茜
アニメーション制作：ロックンロール・マウンテン
製作：『ひゃくえむ。』製作委員会
配給：ポニーキャニオン／アスミック・エース

□ キャスト
松坂桃李、染谷将太、内山昂輝、津田健次郎

(c)魚豊・講談社／『ひゃくえむ。』製作委員会