
舞台『チ。ー地球の運動についてー』のメイン配役、ソロビジュアルが公開された。
魚豊の同名漫画を舞台化する『チ。ー地球の運動についてー』は、地球の真理を知ることに魅せられ命を懸ける人間たちを描いた作品。演出をアブシャロム・ポラック、脚本を長塚圭史、音楽を阿部海太郎、振付をエラ・ホチルドが手がける。
配役
窪田正孝:この世に期待を持たず空を見ることを恐れている代闘士のオクジー役
三浦透子:天文研究に熱中するも女だからと全うできず悩むヨレンタ役
大貫勇輔:オクジーに未来への希望を受け渡すことになるグラス役など
吉柳咲良:過去の不幸から金を稼ぐことに執着をする移動民族の娘ドゥラカ役など
吹越満:司教の息子だが教会の方針に疑念を持ちノヴァクを敵視するアントニ役など
成河:オクジーと出会い地動説の真実にたどり着く修道士バデーニ役など
森山未來:娘やこの世界の平穏のためと、多くの異端者を追い詰めていく異端審問官ノヴァク役
小野桜介、駒井末宙:ラファウ/シンガー役
公演スケジュール
東京公演
期間:10月8日(水)〜10月26日(日)
会場:新国立劇場 中劇場
愛知公演
期間:11月8日(土)、11月9日(日)
会場:御園座
広島公演
期間:11月15日(土)、16日(日)
会場:呉信用金庫ホール
大阪公演
期間:11月21日(金)〜11月23日(日・祝)
会場:梅田芸術劇場 メインホール
福岡公演
期間:11月29日(土)〜11月30日(日)
会場:J:COM北九州芸術劇場 大ホール
東京公演チケットはホリプロステージで6月15日まで最速抽選先行受付中。
左より)1段目・ダンサー:皆川まゆむ、川合ロン、加賀谷一肇/2段目・ダンサー:笹本龍史、Rion Watry、半山ゆきの/3段目・ミュージシャン(MUSIC for ISOLATION):竹内理恵、ギデオン・ジュークス
【窪田正孝のコメント】
オクジーは現代を象徴するキャラクターだと感じました。
まるでカルマの様に時代や社会の教えに頭を押さえつけられていて、本当の自分を見えなくさせられている。
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彼のどこまでも真っ直ぐな眼を通して、この地球の感動を観客の皆さんに届けられたらと思います。
【三浦透子のコメント】
いま私が在る、自由に学び考えられるこの社会は、彼女のような女性の戦いの歴史の上に存在しているのでしょう。ヨレンタという尊い人物を演じることに大きな責任を感じています。ただただ学びたかった、学ぶことが好きだった少女が、地動説を愛し、命をかけるにまで至ったその人生を、どこまでも深い思考と心を、誠実に演じたいです。
【大貫勇輔のコメント】
グラスの生き様死に様を、全身を思いっきり使って、繊細に大胆に演じたいと思います。
今の段階ではどんなものになるのかわからなすぎるのですが、素晴らしいキャスト、スタッフ、皆と良いクリエイティブな時間を過ごし、今まで観たことのないような世界を皆様におとどけできるよう、精一杯楽しみます。
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ドゥラカは、この物語において”学問の外側にいた者が核心に触れていく”存在だと思っています。
「あなたたちが計画を引き継ぐなら、私は想いを引き継ぐ」というセリフにも表れているように、彼女は冷静で観察力に優れ、大人びた一面を持ちながらも、情に厚く、人間味にあふれた人物です。
そして一貫して感じるのは、彼女の強さです。
過酷な環境の中で”生き抜く”ために、信念を持ち続けている。
その芯の強さを大切に、丁寧に演じていきたいと思います。
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先日、チラシ・ポスター用なのかな、写真やあとなんか動画の撮影をしました。まだ、舞台がどういったものになるのか分かっていないのですが、宣伝は大切ですから、、。
衣装が用意されていましたがそれは実際の舞台で着るものではないのでしょう。
と、今の段階の脚本を読ませてもらいましたが、まだ、決定ではないのだそうです。舞台装置などの指示はなくほぼ場面と台詞だけの本でした。。
僕がやるのはアントニと他いくつかの役だそうです。アントニというひとが、どういうキャラクターかは原作のファンのみなさんの方が詳しいでしょう。
先に言ってしまいますが、僕はマンガではありませんから原作通りのアントニになることは不可能です。
決定していないものと不可能を前にドキドキしている今日この頃です。
そのドキドキは、チ。のファンの皆さまのとは似ているのでしょうか。期待のドキドキと不安のドキドキの違いが分かりません。
今、僕は、風邪を引いたり熱中症にならないように、フィジカルを使うであろう舞台のためにトレーニングをするだけです。
んあ、ここで一句
血池遅値恥
知直乳稚千致治
知家チ。父
以上
【成河のコメント】
バデーニには「孤高」という言葉がよく似合います。それでいて内面には極めて属人的なエゴや狡猾さを併せ持つ徹底した現実主義者。彼の持つ矛盾や静かな葛藤、理性と本能の揺らぎというものに僕はとても惹かれます。地動説を受け渡された事によって彼の中で解き放たれたもの、その正体について考え続けたいと思います。
【森山未來のコメント】
「勝てば官軍」という言葉にあるように、正義というものはその時の状況によって変化するもので、常に同一のものではないと思っています。物語の中で「悪役」とされる人物もそれぞれの正義を抱いて生きているはずで、一見残虐かつ許容されるべきでない行為とされるものも、その人物や背景を紐解いていくことで見えてくるものもある。そんな視点で関わりたいと考えています。