
部屋を清潔に保つためには定期的な掃除が必要ですが、しばらく放置してしまうと、想像を絶するほどの悲惨な状況になることもあります。コミックエッセイを描く漫画家・御手洗直子さんの『売れっ子漫画家の友達の家にお片付けに行った話』は、友人宅の床に転写されたイラストをはがす御手洗さんの様子を描いた実話です。
【漫画】「売れっ子漫画家の友達の家にお片付けに行った話」…全編を読む
また、数々の汚部屋をきれいにする『マンガ家主婦のツッコミが止まらない掃除と片づけ』に掲載されたエピソードでもあり、以前X(旧Twitter)にポストされると多くの人から注目を集めています。
床に転写されたイラストをはがすまでにかかった時間は3時間…
掃除を手伝うために、売れっ子漫画家「ポジ子」さんが住んでいる高級マンションにやってきた御手洗さん。さっそくお願いされたのは、雑誌を床に直置きしたことで転写されてしまったイラストをはがす作業でした。
しかし、布巾で拭いてみてもまったく落ちない模様。落とし方をポジ子さんが調べたところ、「除光液でインクはとれるらしい」「ただしワックスがハゲてそこだけ白くなる可能性があります」とのこと。それでも油で拭き取った後にワックスをかけ直せば元に戻るそうで、その清掃方法にトライします。
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そして、2人で3時間も清掃した結果、床に転写されたイラストをはがすことに成功。しかし、ポジ子の部屋はゴミ袋やモノであふれかえったうえにホコリもすごいので、御手洗さんとポジ子さんによる掃除が続きます。
その後はホコリとり、モノをしまう、掃除機をかける、水拭きという工程をひたすら繰り返し、数時間が経った頃に全体の清掃が完了。ちなみに掃除したことで、同じ同人誌が4冊、同じファンブックが6冊も出てきたそうです。そして、半年後、ポジ子の部屋は元の汚い状態に戻るのでした。
読者からは「マイペースすぎるポジ子が面白い」「御手洗さんのツッコミで笑った」などの反響が。そこで作者である御手洗さんに、同作を描いたきっかけについて話を聞きました。
今まで掃除してきた“ヤバい現象”たちには個性がある?
―同作を描いたきっかけを教えてください。
もともとは雑誌に連載されていた漫画のコミックス描きおろし用に描いたものでした。以前友人の家に掃除しに行った時のエピソードを友人の許可を経て漫画にさせてもらいました。
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―同作のなかで、特にお気に入りの場面があれば、理由と一緒にぜひお聞かせください。
「っつうかこの柄のトーン3枚いる?」っていうシーンです。実際は友達も「絶対いらないと思うけどとっといて」って言ってました。
―床に転写された印刷物をはがす作業は大変だったかと思いますが、いろいろな部屋を掃除してきたなかでも上位に入る難敵だったのでしょうか?
カーペットがほぼ粉になっている友人の部屋も片付けたことがあるのですが、それぞれヤバい現象にも個性があってそれぞれ大変でした。友人と爆笑しながら片付けました。
―読者にメッセージをお願いいたします。
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4月からBL漫画の連載が始まっているので、BLに興味がありましたらぜひ見ていただけると嬉しいです!
(海川 まこと/漫画収集家)