
「女だから」という理由で不当な扱いを受けたことのある人は多いだろう。福岡県の30代女性は、転職活動中の面接で必ず「結婚して妊娠出産するんでしょ?」と聞かれていたと投稿で明かしている。
「『結婚はするかもしれないが、フルタイムで働くつもりでいます』と言っては落とされていた」
面接で結婚や妊娠の予定を聞くことは、男女差別につながるため、不適切だとされている。だがいまだに、このような質問を行う企業は存在するようだ。(文:西荻西子)
両家顔合わせの直前に、残酷な事実が判明
女性が差別を受けたのは面接だけではない。どのような経緯があったかは書かれていないが、元婚約者の父親から「女のくせに口答えするな、出しゃばるな」と説教されたこともあった。
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「『女だから何ですか? 時代錯誤も甚だしい』と一喝して修羅場に……間違ったことは言っていないと今でも胸を張って言える。その後、婚約者から婚約破棄された」
女性は30歳になり、別の男性との結婚を考えていた。ところが、両家顔合わせの食事会の直前、婦人科の重い病気が発覚。子どもを授かれる可能性は低く、妊娠できても流産する可能性が高いこともわかった。
この残酷な事実を女性は、相手の両親に正直に伝えた。一番つらいのは女性だったろうに、気丈にも妊娠できないことを詫びたという。しかし、相手側には寄り添う姿勢がまったく見られなかった。
「『不妊治療しろ』と強く何度も言われた。私はただ子どもを産む機械(中略)と思われていたのだろう。結局相手側から婚約破棄をされた。2度目の婚約破棄だ」
その後、女性は手術を受け、退院3日後には仕事に復帰。だが出血が続き、体が弱って風邪を引くなど、思うように仕事ができない状況に、やるせなさを感じている。
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「本当はバリバリ仕事したいのに、それが出来ない。さらに結婚していないことで、難ありの女だという認識をされる。男ならこの年齢でも何も言われないのにな、と歯を食いしばりながら日々を生きている」
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