先進7カ国首脳会議(G7サミット)への出発を前に記者団の取材に応じる石破茂首相=15日午後、首相公邸 石破茂首相は15日夜、カナダ西部カナナスキスで開かれる先進7カ国首脳会議(G7サミット)に出席するため、政府専用機で羽田空港を出発した。インド太平洋の地域情勢に関する討議では、アジア唯一のメンバーとして覇権主義的な動きを強める中国への警戒を呼び掛ける考えだ。
首相は出発に先立ち、首相公邸で記者団の取材に応じた。イスラエルとイランによる攻撃の応酬やロシアのウクライナ侵攻に触れ、「一層厳しさを増す国際情勢、世界経済、安全保障、新興技術について率直に話をしたい」と語った。
サミットに合わせて予定しているトランプ米大統領との会談に関しては、「(関税交渉で)日米双方に利益になる合意が実現するよう最大限の努力をしたい」と強調した。
首相はこの他、議長国カナダのカーニー首相、サミットに招待されたウクライナのゼレンスキー大統領らと個別会談に臨む。韓国の李在明大統領との初顔合わせも調整中。一連の日程を終え、18日に帰国する予定だ。