「キャスター」最終話(C)TBS阿部寛が主人公を演じる「キャスター」の最終話が6月15日に放送。ラストに怪しい男が登場し「続編を期待!」「待ってます」などの声が上がっている。
テレビ局の報道番組が舞台の本作は、型破りなキャスターが闇に葬られた真実を追求し悪を裁く物語。主人公でキャスターの進藤壮一を阿部寛、JBNの国定義雄会長を高橋英樹、ニュースゲートの総合演出の崎久保華を永野芽郁、新人ADの本橋悠介を道枝駿佑、局長の海馬を岡部たかし、チーフディレクターの梶原を玉置玲央、編成部の滝本を加藤晴彦、社会部の恵梨香を菊池亜希子、サブキャスターの小池を月城かなと、編集の尾野を木村達成、プロデューサーの山井を音尾琢真、編集長の市之瀬を宮澤エマが演じている。
※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。
43年前、進藤(阿部寛)の父・哲(山口馬木也)と国定(高橋英樹)は自衛隊輸送機墜落事故を取材していた。進藤は哲の記事が世に出なかった理由を国定に問い、真実を知ろうと再び洞窟へ。
そんな中、ニュースゲートの編集長・市之瀬(宮澤エマ)が週刊誌に進藤の写真を渡していたことがわかる。さらに、週刊誌に市之瀬が反社会的勢力の娘であるというスキャンダルが報じられる。揺らぐ報道番組への信頼。JBNは猛批判にさらされ――というのが最終話の展開。
一方、進藤は、センター長・江上の娘と共に洞窟に閉じ込められてしまう。洞窟には天然の硫化水素ガスが充満しており、二人は失神。しかし江上と市之瀬が駆けつけ、事なきを得る。実は市之瀬は親に挨拶するため近くに来ていたのだった。
進藤はその後、尾崎を訪ね、故羽生官房長官が国定に殺されたのではないかという記事が出ると言う。すると尾崎は、羽生の死には不自然な点があり他殺の可能性もあることを明かすのだった。そして実はそれを明らかにするために真一のところに潜り込んでいた。尾崎は、真一が父から譲り受けたJBNの株を景山会長に言われ投資会社に譲渡していたことを教える。しかしその会社はペーパーカンパニーで、誰かがJBNを買収しようとしている可能性が浮上する。
そんな中、国定の記事が公になり、JBNには記者が殺到。そこで進藤は、国定がニュースゲートで会見すると発表する。尾崎は景山に会見に行って決別をアピールするべきではと進言。国定は会見で市之瀬の身内に反社がいることを知っていたこと、彼女の能力を見て採用を決めたことを明かす。そこに市之瀬が登場し、母方の祖父が反社であることを認める。そして今後も編集長を続けること、身内のことを隠したことはない、一般採用試験で採用されたと発言。当時採用を担当していた海馬(岡部たかし)や滝本(加藤晴彦)、華(永野芽郁)も後押しし、市之瀬の実力をアピールする。
次の質問に入ると、会見に来ていた真一が自分の父を殺したのは本当かと訊ねる。国定は否定するが、進藤の追求により羽生の死の真相を探るために火を立たせたのだと告白。そこで進藤は、羽生が赤いカプセルを飲んでいたこと、そのカプセルを飲ませたのは景山であることを明らかにする。景山はそのまま、「ただで済むと思うなよ」と捨て台詞を吐いて警察に連行されていく。
羽生は資源外交によって関係修復が困難だった国々と国交回復を果たし、景山は放射性物質の処理などで、羽生を裏で支えてきた。しかし景山が放射性レアアースを採掘したことで力を持ち、不適切な取引で私腹を肥やすように。そこで景山を牽制するも、彼は羽生を毒殺。さらにJBN株を大量に取得しようとしていたと国定は進藤に告げる。
そんな国定に進藤は、鍋田(ヒコロヒー)の協力を得て手に入れた父・哲の未発表の記事を見せ、輸送機の積荷がプルトニウムだったこと、そして自分の父親を殺したのは国定だと追求。しかし証拠がないため、進藤は記事を出したくなければ自白するよう取引するのだった。鍋田が敵ではなかったことにSNSでは「ずっとヒコロヒーさんの役が分からなかったけど、進藤さんの仲間なのね」や「結局ヒコロヒーは何者だったのか…」、「隠密清掃員・鍋田さんが“別班”っぽいってポスト見たけどまるっと同意!!!!!」などの声が。
その後、国定は殺したのは自分ではない、3人の約束をしたのは自分ではないと言い始める。実は約束をしていたのは羽生で、約束の内容も羽生が放射性物質を何年かけても処理するから記事を出さないというものだった。しかし、国定のミスで記事が上層部の目に触れてしまい、脅威を感じた景山が哲を貶め殺害していた。
それでも記事を公表すると言う進藤に、国定は輸送機に乗せていたのは、米軍基地で使うための核燃料だったと明かす。そして核兵器の持ち込みは、日米の密約に含まれているものであり、国内への核兵器の持ち込みが現在も続いていたと言うのだった。
その後、国定は会長職を辞職。さらに警察の捜査によって臓器売買や山井の父親の件などこれまでの事件の多くが景山に繋がっていたことがわかる。しかし、進藤の妻を刺した犯人はわからず、その犯人の指示で今度は怪しい男(寺西拓人)が娘を狙っていることがエンディングで匂わされ「最終回めっちゃ楽しみにしてたら、まさかの続編的終わりでびっくりした。これは早々に続編発表あること期待していいか?」や「あの終わり方は続編があると期待したいぞ」、「あれで終わりとは思えないので(謎の男を謎のままにする?w)早めに続編のお知らせ待ってますから!」などの声が上がっている。
「キャスター」は毎週日曜21時〜TBS系にて放送。
(シネマカフェ編集部)