府中牝馬Sに出走予定のラヴァンダ(ユーザー提供:さめさん) 基本的に阪神の芝2000mで行われていたマーメイドSが、今年から東京の芝1800mになって名前も府中牝馬Sに。牝馬限定のハンデ戦、この時期という性質を重視して、マーメイドSの傾向を参考にしながら考えていきたい。
1.実績や格は関係ない
マーメイドSの過去10回の勝ち馬10頭中、6頭は前走が3勝クラス(1600万下)だった。また、前走が2勝クラスの馬も2連対しているように、実績や格はあまり関係がなく、ハンデ戦ということもあって、むしろ実績の少ない馬や格上挑戦の馬の方が活躍傾向にある。
2.ベテランは苦戦傾向
マーメイドS時から3歳馬の出走はほとんどなく、今年の登録馬にもいない。過去10回のマーメイドSを年齢別で見ると、4歳馬が[4-4-3-41]で複勝率21.2%、単勝回収率は112%で、複勝回収率も90%と悪くない。5歳馬も[5-5-5-58]で複勝率20.5%。ただ、複勝回収率でみると58%で、妙味という点では4歳馬を重視するのが良いだろう。
3.前走が3着、4着の馬がおいしい
これもハンデ戦であるということに関係してくるが、前走3着、4着の馬がおいしい。前走が3着又は4着の馬は[5-3-1-20]で複勝率31.0%、複勝回収率も115%と優秀。ハンデ戦ということもあって、前走1着の馬よりも少し負けているくらいの方がこのレースでは有利になるようだ。
ラヴァンダは4歳馬で、重賞でも好走実績があるが、3・4着ばかりなので賞金は加算されておらずまだ3勝クラスの身。マーメイドSの傾向から格上挑戦に妙味があり、東京芝1800mという条件もこの馬にはいかにも合いそうだ。一気の重賞初制覇を期待したい。