
日本時間6月16日、ドジャースが球団公式Xで《大谷翔平が明日夜のパドレス戦で先発する予定》と投稿。予定どおり登板すれば、エンゼルス時代の2023年8月23日レッズ戦以来、663日ぶりのマウンドになる。
野球との“出会い”となった父の言葉
日本時間6月11日には、右ひじの手術後3度目のライブBP(実戦形式の練習)に登板した大谷。二刀流として戻るための準備を地道に続けていた。
「打者11人を相手に6つの三振を奪うなど、圧巻の投球を披露しました。投手としての復帰は、7月16日のオールスター戦が終わってからとみられていましたが、ドジャースのロバーツ監督はオールスター戦前も“ゼロではない”と前倒しを示唆していました」(スポーツ紙記者、以下同)
そして、ついに二刀流として復活する見込みの大谷。6月15日にはパパとなって初めて『父の日』を迎えた。
「大谷選手は、2021年、2023年、2024年の父の日にホームランを打っており、すべての年でMVPを獲得しています。父親孝行な息子です」
|
|
社会人野球でプレーをしていた大谷の父・徹さん。大谷と野球を引き合わせたのも徹さんだった。
2024年、JALが父の日に合わせて公開した広告で大谷は、
《ある日、父が、突然言った。「キャッチボールをしよう」。あのキャッチボールがきっかけだった》
と、野球との“運命の出会い”となった父からの言葉を明かした。
小学2年生のときにリトルリーグのチームに入ると、中学卒業まで父から教わる日々だった。
|
|
理容室では“お父さんと同じ”
「大谷選手は“バッティングの基本的なことは、すべて父から教わった”と話すほど。所属チームのコーチだった徹さんは、チームの練習が始まる1時間前から大谷選手の打撃練習を見ていたんだとか。ただ、家では野球の話をせず、父と子の関係に戻ったそう。
父のことを尊敬する大谷選手は、小学生のときに通っていた理容室では“お父さんと同じ”と一緒の髪形にしていたようです」(スポーツライター、以下同)
そんな息子はメジャーへと羽ばたいていったが、ある思いが徹さんにはあるようだ。
「大谷選手のメジャー挑戦時に徹さんは“アメリカで引退してほしい”と語っていました。息子には憧れの舞台で現役を終えてほしい、という思いがあるのかもしれません」
2024年2月に大谷は結婚を発表。新たな家族ができ、父の目から見て変化があったようだ。
「もともと口数は多くなかった大谷選手。独身時代は球場に家族が来ても少し話して帰るという感じだったのが、結婚後は徹さんら家族を家に招いて、ゆっくり過ごす時間ができたそう。それが徹さんはうれしかったみたいです」
|
|
母・加代子さんもバドミントンの選手。身体が資本のアスリート一家で育った大谷は、6月4日に寝具メーカーの西川株式会社が公開した動画で、
「僕はずっと(午後)9時ぐらいに寝て、(午前)7時半とかに起きるような生活を幼いころから続けていたというか、“そうしなさい”みたいな感じだった。そういう生活習慣は、すごくよかったのかなと今では思っています」
と、感謝を語った。
「真美子さんも元バスケットボール選手なので睡眠は大切だと考えているでしょう。大谷夫妻は娘にもしっかり寝る習慣を身につけさせると思います」
“世界一”の野球選手に育ててくれた父の教えを受け継ぐ――。