
事実上の交戦状態に突入したイスラエルとイラン。双方の死者が250人近くにのぼっています。私たちはイスラエルでミサイルが着弾した緊迫の現場を取材しました。
【写真で見る】「争っているのは愚かなリーダーたち」「猫を安全な場所に連れて行くの」イスラエルでインタビュー
街の中心部にミサイル 現場は現地時間午前4時ごろのイスラエルの最大都市テルアビブ。突然、サイレンが鳴り響き、それからわずか2分後、数発のミサイルが空から…
記者
「今から10分ほど前に、この中心地で大きな爆発音がありました。イランからの攻撃によるものとみられます。関係車両が多く集まっているほか、こういった救助活動の方たちが今、走って現場に向かっているような状況です」
ミサイルが着弾した場所に到着すると…
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記者
「このあたりまだ焦げ臭い匂いが漂っていて、いま放水活動がまさに続けられています。そして車、こちらもぺしゃんこにつぶされていまして、攻撃の大きさを物語っています。焼け焦げた車やあたり一面にがれき、そしてガラスの破片などが散乱していて、非常に混乱した状況が続いています」
現場は、民家や商業施設が建ち並ぶテルアビブの中心部。500mほど離れた場所にはアメリカ大使館の関連施設があり、大使によれば、施設が軽微な被害を受けたということです。
イスラエルとイラン、攻撃の応酬が止まりません。
市民
「見て!ミサイルがこの建物に直撃した。これを見て階段を下りてここに来た」
「ここは街の中心。近くに軍の施設はない」
13日以降、イスラエルの死者は24人にのぼり、賑わっていた通りは閑散としています。
市民
「彼女(猫)を安全な場所に連れて行くの、自宅にはシェルターがないから。今はとても辛い時期。数日で終わることを願っています」
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市民
「イランに友達がいて、お互いに『大好き』と伝え合っています。これは私たちの戦争ではない。争っているのは愚かなリーダーたちだけだ」
そのイスラエルのリーダ−・ネタニヤフ首相はアメリカ・FOXニュースのインタビューで、「世界で最も危険な政権に、世界で最も危険な兵器を持たせるわけにはいかない」と、攻撃の正当性を主張。
15日にイランの国防省本部や核施設などを攻撃、16日にはイラン革命防衛隊の海外作戦を担当する「コッズ部隊」の司令部を攻撃しました。
Qイランの核開発計画をどれだけ後退させることができたと考えているか?
イスラエル ネタニヤフ首相
「かなり後退させたと思う」
ただイランでは、これまでの攻撃で224人が死亡。中東の衛星テレビ局「アルジャジーラ」はこのうち9割は市民だと伝えています。
こうした中、ロイター通信はアメリカの当局者の話として、イスラエルがイランの最高指導者ハメネイ師の暗殺を計画をしたものの、トランプ大統領がそれを拒否した、と報じました。そのトランプ氏は停戦の合意への期待を示しています。
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アメリカ トランプ大統領
「今こそ(停戦の)取引の時だ。戦い抜かなければならないこともあるが、取引が成立する可能性は十分にあると思う」