15日までローマで行われたスケートボード・ストリートのワールドツアー男子で優勝したパリ五輪(オリンピック)4位の白井空良(そら、23=ムラサキスポーツ)が、28年ロサンゼルス五輪へ決意を新たにした。17日、成田空港に帰国。佐々木音憧(とあ)、15歳の小野寺吟雲(ぎんう)とともに日本勢で表彰台を独占したワールドツアーを、「素直に勝ててうれしい」と振り返った。
今大会の決勝では、自由に滑る「ラン」、一発技の「ベストトリック」各3本のうち、それぞれの最高得点の合計で争う新たなフォーマットが採用。従来のラン2本、ベストトリック5本に比べ、合計得点に占めるランの比重が増えた。白井は「以前と違う課題が出てきた。次の大会からこのルールでいくなら大変」と苦戦を隠さない一方、「どういう戦い方をすればいいか分からない中で、勝ち切れたことはすごく大きいと思う」と一定の手応えを示した。
21年東京五輪に続いて出場した昨夏のパリ五輪は、直前の体調不良もありながら4位。その後のXゲーム千葉大会やストリート・リーグ東京大会では頂点に立つなど好調を維持している。「すごく調子はいい。パリでは報われなかったけど誰よりも努力してきた自信がある。今、それまでの努力が報われているのかな」と白い歯をこぼした。
3年後を見据えた戦いが始まった。3大会連続の大舞台へは「そこまではちゃんと考えていない」とまだ明確な道筋は定まっていないが、「もちろん一番の目標はLAで優勝すること」ときっぱり。ストリート撮影と両立させながら、腕を磨いていくつもりだ。
女子で銀メダルを獲得した中山楓奈(20=ムラサキスポーツ)、初の表彰台となる3位の松本雪聖(13)らも帰国した。【勝部晃多】
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