ドルトムントはジョーブ・ベリンガム(左)がデビュー。フルミネンセでは元鹿島のエヴェラウド(右)が出場 [写真]=FIFA via Getty Images FIFAクラブワールドカップ2025・グループF第1節が17日に行われ、フルミネンセ(ブラジル)とドルトムント(ドイツ)が対戦した。
32チーム制に生まれ変わったクラブW杯は、現地時間17日に大会4日目を迎える。ニュージャージーに位置する『メットライフ・スタジアム』で行われる“ランチタイムキックオフ”のゲームでは、2023年のコパ・リベルタドーレスを制したフルミネンセと、クラブランキングで上位につけるドルトムントが激突。今大会で3試合目の「南米vs欧州」のゲームとなった。
フルミネンセのスターティングメンバーには、かつてミラン(イタリア)、パリ・サンジェルマン(フランス)、チェルシー(イングランド)と、欧州の強豪で活躍してきた主将のチアゴ・シウヴァが入っており、2020シーズンから3年間にわたって鹿島アントラーズ(日本)でプレーしたエヴェラウドも先発に名を連ねる。一方で、ドルトムントはマルセル・ザビツァー、セール・ギラシ、カリム・アデイェミらがスタメン入り。新加入のジョーブ・ベリンガムはベンチから出番を待つ。
試合は序盤から拮抗した展開となったものの、フルミネンセがより多くの回数、ゴールへ迫るシーンを作っていく。ジョン・アリアスが持ち前のスピードを武器に右サイドを切り裂き、チャンスの数を増やしていくが、スコアを動かすには至らない。
対するドルトムントも22分、ボックス左のスペースを強襲したアデイェミからの折り返しにギラシが飛び込むも、ここはわずかに合わず。33分にユリアン・ブラントに到来したシュートチャンスはオフサイドの判定。前半はフルミネンセがより攻撃的な姿勢を示したものの、均衡は破れず、スコアレスでハーフタイムに突入する。
後半に入ると59分、ドルトムントはアデイェミとパスカル・グロスの2枚を下げ、フェリックス・ヌメチャ、そしてこの試合がドルトムントでのデビュー戦となるジョーブ・ベリンガムを投入。交代カードを切って戦況の打開を目論むが、試合の様相は大きくは変わらず、フルミネンセが主導権を握って敵陣へ押し込み続ける。
ドルトムントが2枚の選手交代を実施する直前の58分には、アリアスからのスルーパスでエヴェラウドが最終ライン背後のスペースへ飛び出し、最後はアグスティン・カノッビオが左足を振り抜くも、シュートはGKグレゴール・コベルの正面。68分にはカノッビオ、マテウス・マルティネッリが連続してミドルシュートを狙うも、ドルトムント守備陣のブロックに阻まれる。続く69分には、右コーナーキックのこぼれ球を拾ったエヴェラウドが、右足でグラウンダーの一撃を放ったが、ここはGKコベルが横っ飛びで弾き出す。こぼれ球にノナトが詰めたが、ここもGKコベルが立ちはだかった。
終盤に入った87分には、2021シーズンにヴァンフォーレ甲府(日本)でプレーしたパウロ・バヤも登場。フルミネンセは最後まで攻撃的な姿勢を貫いたが、ゴールネットが揺れることはなく、0−0でタイムアップの笛が吹かれた。
次節は21日に行われ、フルミネンセは蔚山HD(韓国)と、ドルトムントはマメロディ・サンダウンズ(南アフリカ)と、それぞれ対戦する。
【スコア】
フルミネンセ 0−0 ドルトムント
【得点者】
なし