【松本幸四郎】親子三代で臨む「鬼平犯科帳」祖父、叔父からのプレッシャーありつつも「今の鬼平は僕です!」

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2025年06月18日 16:27  TBS NEWS DIG

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歌舞伎俳優・松本幸四郎さんが、歌舞伎座「七月大歌舞伎」夜の部の「鬼平犯科帳」取材会に登壇しました。
 

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時代小説の大家・池波正太郎氏が生み出した「鬼平犯科帳」は「鬼の平蔵」と恐れ知られる主人公「火付け盗賊改方長官・長谷川平蔵」が凶悪な盗賊一味を取り締まる、時代小説の傑作。昭和42年の発表以来累計3000万部を超える大ベストセラー作品です。昭和44年には、原作・池波正太郎の強い希望で初代・松本白鸚(当時:八代目松本幸四郎)主演で映像化されました。その後平成元年からは二代目中村吉右衛門が平成28年までの長きにわたり演じ、当たり役として愛されてきました。

池波正太郎生誕100年を記念し、新シリーズとして令和6年に松本幸四郎主演で新たな「鬼平犯科帳」が誕生。ドラマ・映画版が公開され好評を得る中、歌舞伎座「七月大歌舞伎」夜の部で上演される事になりました。祖父、叔父から継承した当世・十代目松本幸四郎さんが「二代目中村吉右衛門に捧ぐー」と表題に銘打ち、 “鬼平” として歌舞伎座に初見参します。
 


幸四郎さんは “来月、歌舞伎座の初日には映像の6作目が上映されますが、叔父(二世中村吉右衛門)が28年にわたり演じてきた「鬼平犯科帳」をやらせていただくのは特別な気持ちで、(叔父も)特別な覚悟があった作品だと思いました” と、作品と吉右衛門さんへの想いを語りました。そして、 “今回歌舞伎化するにあたり、「二代目吉右衛門へ捧ぐー」ことと、ジプシー・キングスの「インスピレイション」を使って「鬼平犯科帳」をするというお話を頂きました” と語りました。
 


続けて “叔父も祖父も歌舞伎化しました。「鬼平犯科帳」イコール、祖父・幸四郎であり、叔父・吉右衛門であることの上での映像化・舞台化だと思います。自分自身はこれから一つでも多くの作品が作れるよう目標を掲げて今、作っている最中です。お話を頂き有難いこと、幸せなことだと感じました” と感慨深げに語りました。
 


また表題に「吉右衛門に捧ぐー」と付けたことには、 “プレッシャー以上のものは無いです” としながらも、 “気持ちの持ち方としては、映像もしている長谷川平蔵からすると「今の鬼平は僕です!」という気持ちで鬼平犯科帳を作っているところはあります” と、意気込みを語りました。
 


また、今回から登場する新しい登場人物・普賢の獅子蔵役で出演する市川團十郎さんとの共演について、 “團十郎さんに出ていただけるのはうれしいこと。これは鬼平にない役で彼のためにつくった役です。まぁ(役柄は)悪い人です…想像通りか通りではないのかはわかりませんが…” と明かしニヤリとしました。

また少女時代のおまさ役を團十郎さんの長女・市川ぼたんさんが演じることについて、 “(配役を考える中で)これは染五郎から出た名前なんですけど、「そうか!ぼたんちゃん…」聞いたとたん、彼女しかいないと思いました。昼の部も出ていて、大変なことを分かったうえでお願いしたら、興味を持ってもらえました。少女時代のおまさは小刀のようなシャープな女性。なので彼女の大きな声を聞いてもらいたい” と期待を込めました。
 



同作では、父・松本白鸚さんが、平蔵の父・長谷川宣雄を、銕三郎と名乗っていた若き日の平蔵を長男・市川染五郎さんが演じます。

【担当:芸能情報ステーション】

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