──“十二支”の最初はネズミ。最後は?
「ヤギ」(つるの剛士)
──40歳前後を指す“アラフォー”の“アラ”は何という言葉の略?
「あら?もうこんな年」(上地雄輔)
──フルマラソンの距離は○○km?
「140km」(スザンヌ)
東大王やクイズ王などによるレベルの高い回答……ではなく、その低さが人気を博した時代があった。
「20年ぐらい前なんですけどね」
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そう“当時”を振り返ったのは、タレントのスザンヌ(38)。15日に放送された『上沼・高田のクギズケ!』(読売テレビ)で、“私が受けた不当の扱い”を聞かれ、人気を博したクイズ番組『クイズ!ヘキサゴンII』(フジテレビ系)に言及した。
「『クイズ!ヘキサゴンII』は、’05年から’11年まで放送。前身番組の『クイズ!ヘキサゴン』が低調だったことから、リニューアルした番組です。当初はそうではなかったですが、徐々に出演者のクイズに対する珍回答、いわゆる“おバカ回答”が支持されて、高視聴率を獲得していきました」(スポーツ紙記者、以下同)
つるの剛士(50)、上地雄輔(46)、里田まい(41)、木下優樹菜(37)、そしてスザンヌなどは“ヘキサゴンファミリー”と呼ばれ、彼らはグループとしてCDデビューするほど人気を集めた。
「スザンヌさんは『上沼・高田のクギズケ!』で、そんなおバカな回答をしなければならない状況を“不当な扱い”だったと吐露。『ヘキサゴン』によっておバカキャラを確立し、ほかのテレビ番組にも呼ばれるようになったことは感謝している様子でしたが、“ヤラセ”を求められ続けた苦悩を告白しました」
番組側は、スザンヌが「さすがに自分でもわかる」といった問題でも、“おバカ回答をお願いします”というカンペを提示。答えがわかっていた問題でも、わざと間違えさせられ続けた。
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「当時番組を見ていた人であれば、“さすがにその回答は無理がある”と思ってしまうようなおバカ回答は少なくなかったですし、“ヤラセ”だろうなと思っていた人も多かったでしょう。ただ、出演者がここまでハッキリ“言わされていた”と告白するのは珍しい」(制作会社関係者)
スザンヌは’15年に自身の故郷である熊本に移住。現在もタレント活動は並行して続けているが、起業し、アパレル業や旅館経営を行っている。“告白”は、芸能とは別の生活基盤を確立し、テレビとは一定の距離を確保しているからこそできたことか……。
「同番組では、MCの上沼恵美子さんが当時を振り返ったスザンヌさんのエピソードに対し、“そういう時代か。今やったらアウトやな”と話していました。確かに平成期のゆるい時代から比較して、コンプラも厳しく、きちんと制作される番組のほうが多くなってきていることは間違いなく、今やったらアウトでもあるのですが、全然今でもアウトな番組はあって……」(前出・制作会社関係者、以下同)
記憶に新しいところで、今年3月24日に放送された『月曜から夜ふかし』(日本テレビ系)。
「番組は日本在住の中国人女性に街頭インタビュー。女性の回答を切り貼りし、まったく違う話をしているかのように“捏造”しました」
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女性本人が日本テレビに抗議し、ネットで捏造の事実を公表したことで明らかに。番組は捏造を認めて謝罪し、問題が発覚してからは街頭インタビューを一切止めたと発表。しかし、わずかひと月ほどで、同番組は街頭インタビューを再開している。
「『月曜から夜ふかし』のメインコンテンツですからね。ナシでは番組が成り立たない。街頭インタビューは制作側として“おもしろ回答”を求めるもの。おバカ回答を求めた『ヘキサゴン』と同じです。ヤラセ・捏造してでも笑えるネタを……という姿勢が今でも残るテレビ制作者はいます」
ヤラセか演出か、どころではなく……。
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