
今回は、厚生年金に加入しながら特別支給の老齢厚生年金はもらえるのかについてです。
Q:今年、特別支給の老齢厚生年金の手続きをしますが、厚生年金に加入していたらもらえなくなってしまいますか?
「今年、特別支給の老齢厚生年金の手続きをします。特別支給の老齢厚生年金は厚生年金に加入していたらもらえなくなってしまいますか?」(Sさん・会社員・女性)A:厚生年金に加入していても特別支給の老齢厚生年金はもらえますが、在職老齢年金制度により一部もしくは全額が支給停止されることもあります
質問者の「S」さんは、厚生年金に加入しているとのこと。つまり会社員やパートとして働いて給与収入があるとのことと思いますが、厚生年金に加入し、給与収入があっても、特別支給の老齢厚生年金はもらえます。注意点としては、60歳以降、厚生年金に加入しながら、老齢厚生年金(特別支給の老齢厚生年金含む)をもらっている場合、おおよその給与収入(総報酬月額相当額)と基本月額(老齢厚生年金の報酬比例部分の月額)の合計額が一定の金額(令和7年度の支給停止基準額は51万円)を超えると、老齢厚生年金(特別支給の老齢厚生年金含む)の一部もしくは全額が支給停止される、在職老齢年金という制度があることです。
在職老齢年金制度については事前に確認しておくことをおすすめします。
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都市銀行や保険会社、保険代理店での業務経験を通じて、CFP、証券外務員の資格を取得。相談業務やマネーセミナーの講師、資格本の編集等に従事。日本FP協会の埼玉支部においてFP活動を行っている。
(文:All About 編集部)