【経緯】発覚から対応まで 国士舘大・柔道部員の大麻使用疑惑で大学が会見

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2025年06月20日 19:06  日刊スポーツ

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日刊スポーツ

国士舘男子柔道部不祥事に関して説明謝罪会見する、左からスポーツプロモーションセンター美納サブチーフ・スポーツ・ディレクター、熊迫副学長、田原学長、武井学生部長(撮影・中島郁夫)

国士舘大が20日、男子柔道部の複数部員が大麻を使用するなどした疑いがある事件について、都内で会見を開いた。田原淳子学長らが冒頭、謝罪。「事態を重く受け止め、警察の調査に全面的に協力している」とした。


大学によると、前週13日に情報提供があり、翌14日に事情を部員に聴いて警視庁に相談。同日付で部を活動停止にした。16日に対策本部を設置。同日に、警視庁は麻薬取締法違反の疑いで町田キャンパス内にある学生寮を家宅捜索し、大麻のような植物片や吸引器具を押収。部員らは大学の聞き取りに対し、大麻を吸ったことを認めているとされている。


【国士舘大の発覚後の対応】


▼6月13日 「部員数名が大麻を吸っている」との情報提供がある


▼14日 前日の情報提供を受けて当該部員へ聞き取り。警察に相談。同日付で柔道部は活動停止


▼16日 理事長を本部長、学長を副本部長とした「利き対策本部」を設置し、事の調査と今後の対応を協議。午後3時ごろに当該部員6人立ち会いのもと、町田警察が鶴川寮に家宅捜索。当該6人が町田署へ連行され、午後9時に帰寮。以降、登校停止中


▼17日以降 対策本部で引き続き事実確認と情報整理を進めるとともに、聞き取り調査、学生の精神的ケア、関係者への説明と謝罪、課外活動全般への説明と注意喚起、再発防止に向けた課題の検証と措置の協議を続ける


▼19日 鶴川寮の合宿寮に帰住する3クラブ(柔道部、サッカー部、硬式野球部)に個別に聞き取りを開始


部は1929年(昭4)に創立。全国屈指の強豪として知られ、団体戦では、大学日本一を決める全日本学生優勝大会で7度、全日本学生体重別団体優勝大会で4度の優勝を誇る。五輪金メダリストの故斉藤仁さんや日本男子の鈴木桂治監督ら、数多くの名選手を輩出。昨夏パリ五輪には、斉藤さん次男の立(23=JESエレベーター)が男子100キロ超級に出場した。

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