マーベリック・ビニャーレス(レッドブルKTMテック3)/2025MotoGP第9戦イタリアGP 6月20日、2025年MotoGP第9戦イタリアGP 初日のセッションがイタリアのムジェロ・サーキットで行われ、MotoGPクラスのプラクティスではマーベリック・ビニャーレス(レッドブルKTMテック3)がトップタイムを記録した。小椋藍(トラックハウスMotoGPチーム)は19番手、代役参戦の中上貴晶(ホンダHRCカストロール)は20番手となった。
今大会もホルヘ・マルティン(アプリリア・レーシング)が欠場しており、引き続きロレンツォ・サバドーリが代役を務めている。鈴鹿8耐のプライベートテストでクラッシュした後療養中のルカ・マリーニ(ホンダHRCカストロール)も欠場しており、中上が代役を務めファクトリーマシンを駆る。そして、2戦を欠場した小椋はこのレースから復帰する。
45分間に設定されている午前のフリー走行1回目は、青空の下、気温28度、路面温度43度のドライコンディションで開始した。序盤から各ライダーがベストタイムを記録していくが、開始10分ほどでラウル・フェルナンデス(トラックハウスMotoGPチーム)が転倒。その頃に1度目のピットインを迎え、マルコ・ベゼッチ(アプリリア・レーシング)が4周目に1分46秒404でトップタイムを記録。上位陣では彼のみピットに入らず走り続けている。
2番手はファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGPチーム)の1分46秒615で、トップ2のタイヤ選択はフロントがハード、リヤがミディアムだ。3番手は1分46秒651で、ソフト/ミディアムのフランセスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)、4番手はアレックス・マルケス(BK8グレシーニ・レーシングMotoGP)、5番手はペドロ・アコスタ(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)と続く。
その後2度目の走行が始まり、残り23分を切るとマルク・マルケス(ドゥカティ・レノボ・チーム)が1分46秒293で首位に立つが、その他の上位陣のタイムに変化はない。バニャイアは何度かコースアウトしてアタックに満足していないようだ。すると残り5分半にアコスタが1分46秒199でトップタイムをマーク。2番手に1分46秒252のブラッド・ビンダー(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)が続きKTMがワン・ツー体制を決める。
終盤にはアコスタもコースアウトする場面があり、限界を探っている。そんななかラストアタックでベゼッチがアコスタと同タイムの1分46秒199を記録して午前のセッションを制した。小椋は15番手、中上は17番手だった。
予選Q2への直接進出が決まる午後の1時間のプラクティスは気温33度、路面温度50度でスタート。開始10分でクアルタラロがスリップダウン。左肩を脱臼したようだが、グラベルの上で治した。午前に続きKTMとドゥカティが上位を占めている。
1回目の走行は1分45秒729のアコスタ、1分45秒846のマルク・マルケス、1分45秒849のマーベリック・ビニャーレス(レッドブルKTMテック3)がトップ3に並んだ。以下、アレックス・マルケス、バニャイア、ベゼッチと続く。
20分が経過すると15コーナーでジャック・ミラー(プリマ・プラマック・ヤマハMotoGP)が転倒。40分が経とうとした時にはファビオ・ディ・ジャンアントニオ(プルタミナ・エンデューロVR46レーシング・チーム)が1分45秒825で2番手に立った。
その後はアタック合戦が始まり、15人以上のライダーがベストタイムを塗り替える。そんななか10分を切るとマルク・マルケスが1分45秒044を出し首位に。しかし、終盤に1分44秒台の戦いに発展する。
残り3分にはバニャイアが1分44秒744でトップタイムに。アレックス・マルケスが1分44秒787、コースに復帰したクアルタラロが1分44秒945、ベゼッチが1分44秒995を叩き出した。1分を切るとビニャーレスが1分44秒634でこの日最速タイムをマーク。
2番手はバニャイア、マルク・マルケスが1分44秒780を最後に出したが3番手だった。4番手はアレックス・マルケス、5番手はクアルタラロ、6番手はベゼッチ、7番手はアレックス・リンス(モンスターエナジー・ヤマハMotoGPチーム)、8番手はアコスタ、9番手はモルビデリ、10番手はディ・ジャンアントニオとなった。
小椋は19番手、中上は20番手、土曜日にはホンダ勢4台は予選Q1からのスタートとなる。
[オートスポーツweb 2025年06月20日]