
かつては韓国ドラマと聞くと「恋愛メロドラマ」の印象が強かったけれど、たとえば、世界中で大ヒットした『イカゲーム』など、昨今は大きく様変わりしたといえるのではないでしょうか。
ホラーにアクション、ヒューマンドラマにコメディと、さまざまなジャンルを押さえているうえに、それぞれしっかり面白い。
なかでも特に秀逸なのがミステリー作品です。あのヒット作『ナルコの神』の監督が手がけた “パズルの迷宮” へ足を踏み入れてみませんか。
毎週金曜は各配信サイトで観られるオススメ作品を紹介する日。
今週もよく頑張った……週末はおうちでゴロゴロしながら、ディズニープラスのスターにて全話独占配信中の『ナインパズル』を観て、カウチポテトになっちゃお〜!
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【あらすじ】
唯一の肉親である叔父を殺害され、ひとりぼっちになってしまったイナ。彼女は事件の唯一の目撃者であり、容疑者でもありましたが、ショックが大きすぎたのか事件当時の記憶をすべて失っていました。
10年後、成長したイナはソウル警察庁のプロファイラーとして働くように。いっぽう、捜査一課のエリート刑事ハンセムは、10年前からずっと「イナ=真犯人」と疑い続けています。
ある日のこと、イナの元にパズルが届きました。そのパズルは、10年前の殺害現場に残されたパズルのピースと完全に一致していて……?
【ココが見どころ!】
<その1:多くの謎に引き込まれる極上ミステリー>
本作は『梨泰院クラス』のキム・ダミさん×『殺人者のパラドックス』のソン・ソックさんが夢の共演を果たしている “沼系ミステリー”。
パズルのピースが届くたび起こる殺人。連続殺人にも関わらず、全くつながりが見えない被害者たち。犯人の正体も目的も、なにもかもが不明瞭で、謎がひとつ増えるたび沼の奥へとズブズブはまっていく感覚を覚えます。
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しかもですね、登場人物全員があやしく見えるんですよ。事件関係者はもちろん、警察も、主人公のイナさえも、容疑者に見えてくる……!!
犯人の手のひらのうえで転がされ、翻弄されているうちに、複雑怪奇なパズルの迷宮へと迷い込んでしまうことでしょう。
<その2:パズルが完成していくカタルシス…怒涛の伏線回収
謎多き本作ですが、よく目を凝らすとあちらこちらに伏線が張り巡らされていることに気がつきます。
パズルに描かれている絵、ふとした視線、事件が起こる場所。それらひとつひとつを、まさしくパズルのように組み合わせていくことで全体像が見えてくるはず。
本作は1話あたり約1時間×全11話で構成されているのですが、後半の7話あたりから怒涛の伏線回収がはじまります。それまで慎重にヒントをかき集めておいて。
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<その3:主人公コンビが尊すぎる>
プロファイラーのイナと刑事ハンセムは、パズル殺人の謎を解くために手を組むようになります。
ハンセムは、イナこそが叔父殺しの真犯人だと思っているので、はじめこそバチバチな関係でしたが……少しずつ打ち解け合ってかけがえのないバディになっていくんですよ。
ふたりが距離を縮めていく様子が、尊いのなんの! 友情だとか恋愛だとか、ありとあらゆる関係を超えたゆるぎない関係性っていいですよね。萌えますよね。
【カメオも豪華すぎるんじゃ】
巧妙に練られたストーリーに引きこまれて、あっという間に全話完走しちゃう本作。11話あるけれど、むしろ11話じゃ足りないと感じてしまうほどの面白さです。
ちなみに、本作には韓ドラファンにはおなじみの超豪華俳優陣がカメオ出演しています。
イ・ソンミンさん、ファン・ジョンミンさん、パク・ソンウンさんなど、ものすごいメンツをそろえているのに、使い方がいい意味で「雑」〜〜!! 「あの人があんな役で!?」と度肝を抜かれるサプライズも楽しんで。
■今回ご紹介した作品
『ナインパズル』
ディズニープラスのスターにて全話独占配信中
※カウチポテトとは:ソファや寝椅子でくつろいでポテトチップをかじりながらテレビやビデオを見て過ごすようなライフスタイルのこと。
執筆:田端あんじ (c)Pouch
Photo:© 2025 Disney and its related entities