『新婚さん』運命の出会いの日が母の命日…心の病になった妻を支えた夫 10代で交際し結婚まで22年

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2025年06月21日 05:00  ORICON NEWS

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22日放送『新婚さんいらっしゃい!』より(C)テレビ東京
 お笑い芸人・藤井隆、タレント・井上咲楽が司会を務める、ABCテレビ・テレビ朝日系『新婚さんいらっしゃい!』(毎週日曜 後0:55)の22日放送回には、結婚までに、なんと22年もの歳月を費やし、病と闘い打ち勝った新婚さんが登場する。

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 東京都東村山市に住む今回の新婚さんは、41歳と40歳の夫妻。出会いは2002年12月6日。当時18歳と17歳だった夫妻の恋が始まるも、結婚までには、なんと22年もの歳月を費やすこととなった。

 沖縄県に生まれ高校卒業を機に上京した夫は、当時、専門学校の1年生。授業後、友人のライブを観に西武鉄道の上石神井駅へ。しかし途中で帰ろうと、自宅のある小平駅へと向かう。一方、高校3年生のギャルだった妻は、その日、友人と新宿へ。母の体が弱く、介護をしていたため、2ヶ月ぶりに遊びに出ていたという。新宿コマ劇場前でのナンパ待ちも不発に終わり、友人を西武鉄道の田無駅まで見送り、自宅のある小川駅へ。そのとき運命的に夫と同じ車両に乗り込んだことが、すべての始まりだった。

 「なんてかわいいんだ」と妻に一目惚れした夫。このチャンスを逃すまいとカラオケに誘ったところ、車内ではなぜかにらまれていると怯えていた妻も「よく見たらかっこいい」と気づいてOKし、意気投合する。久々の外出が楽しく、妻は上機嫌。大量の着信に引っかかりつつも無視し続け、翌日会う約束をして家まで送ってもらった。実はその着信は父からのものだった。妻は帰宅すると、母の突然の他界を知ることになった。享年48、急性心不全だった。

 妻は夫に、翌日のデートを断る連絡を入れるが、断るための嘘だと思ってしまった夫は、「告別式の情報を教えて」と返答。すぐに詳細が返ってきて事実だと分かり、後日、夫は告別式に参列する。妻は、その律儀さに惹かれたという。全てが落ち着いた数週間後、2人は再会して交際を始める。

 しかし母の死のショックはあまりに大きく、その後、妻は外出するのも怖い状態へと悪化。病院に行ったところ、うつ病と診断された。夫は妻のもとで居候しながら、義父とともに妻を支えた。外出できない期間は、なんと8年間。「単純に好きだったから、支えたい、良くしたいという思いだけ」だと寄り添った理由を夫は語る。

 「社会に出なければ」と葛藤していた妻は、たまたま着付け教室のネット広告を目にし、「やってみたい」と思った。夫の後押しもあり、「きもの文化検定」を受けることに。努力の末、現在は驚きの仕事に就いているという。そして、交際を始めて22年の昨年12月、2人は晴れて結ばれた。現在は夫が購入した家で、妻の父と3人で楽しく暮らしている。

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