カフェで「繰り返し飲んではいけない」3つのドリンクとは? “冷え冷えのコーヒー”と“意外な2メニュー”

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2025年06月21日 08:50  女子SPA!

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女子SPA!

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カフェでのんびり過ごす時間って、幸せですよね。美味しいドリンクを片手にホッと一息……。でも、そのいつもの一杯が、もしかしたら腸内環境にダメージを与えているかもしれません!

今回は、腸内環境を整えたいなら知っておきたい、ちょっと気をつけたいカフェのドリンクを3つお伝えします。

ただし前提として、たまにしかカフェに行かないのであれば、好きなものを美味しく頂きましょう! あくまで「毎日のように飲み続けるのはおすすめしない」という内容です。研究結果を基に解説するので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

◆キンキンに冷えたアイスコーヒー

1つ目は、アイスコーヒーです。暑い時期に飲むアイスコーヒーは、たまりませんよね! 筆者も大好きです。「え、もしかしてカフェインがダメなの……?!」と思われるかもしれません。

ですが、「キンキンに冷たい」というのが、腸内環境にとっては結構な負担になる可能性があるんです。

マウスを使った研究ですが、冷たい水を14日間摂取させると、腸の機能に悪影響が出ることが分かりました。具体的には、冷たい水を飲んだマウスでは、通常の水を飲んだマウスに比べて、以下の影響があったのです。(※1)

・便の排出量が約20%減少
・便の水分率が約30%低下
・腸の炎症度を示すスコアが有意に上昇

そのまま人間の体に置き換えられるわけではないですが、冷たいものを急にたくさん飲むと、胃腸がびっくりしている感覚がありませんか……?

◆アイスコーヒーを飲みたいなら「氷抜き」もアリ

お腹の動きが鈍くなって便秘になったり、腸の粘膜(バリア機能)が弱くなる可能性があるようです。暑い日でも、氷を少なめにしたり、できれば常温に近いものを選ぶのが腸には優しいかもしれません。

筆者のリアルをお伝えすると、「アイスコーヒーをお願いします」+「氷抜きってできますか?」と店員さんに注文しています。最初は、すごくぬるいのかなと思っていましたが、大抵のお店では意外とちょうどいい冷たさのコーヒーが出てきます。なので、おすすめですよ!

◆ラテ系に潜む「甘いワナ」とは?

カフェラテ、キャラメルラテ、抹茶ラテ……など、考えるだけで美味しい飲み物がありますよね。でも、ここに潜んでいるのが、意外な量の「お砂糖」です。特に、ホイップクリームが乗っているものは要注意!

そして砂糖の摂りすぎが、腸内環境を大きく乱す原因になることが分かっています。

砂糖(特に白砂糖)を摂りすぎると、腸内の「良い働きをする菌」が減って、「悪い働きをする菌」が増加しやすくなる可能性があるのです。例えば、Proteobacteria門*が著しく増加し、Bacteroidetes門*が減少したという結果が出ています。(※2)

このバランスの崩れが、腸内環境を悪化させることにつながるのです。

*編集部注:Proteobacteria(プロテオバクテリア)門は腸内環境が乱れた際に増加することがある細菌群、Bacteroidetes(バクテロイデス)門は健康な腸内環境に多く存在する、体にとって良い働きをする細菌群。

◆甘いラテを楽しむならこんなメニューを

とはいえ「たまには甘いラテを楽しみたい!」という時もあると思います。そのような場合は、以下の方法がおすすめですよ!

・抹茶ラテやソイラテにする
・ホイップクリームが乗っていないものを選ぶ
・もし砂糖の量を調節できるなら控えめにする

抹茶ラテやソイラテにすると、抹茶の「カテキン」や大豆の「大豆タンパク質&オリゴ糖」など、腸内環境を整える成分を摂取できます(どの程度入っているかは謎ですが……)。

ちなみに、筆者がラテ系を頼む時は、今日は美味しい飲み物をいただく日という形で割り切っています(笑)。頻繁に飲まないのであれば、そこまで腸活のことを考えなくて大丈夫ですよ!

◆意外とオレンジジュースも要注意

「100%のオレンジジュースなら健康的?」と思って選びがちかもしれません。たしかに、「砂糖たっぷりのThe甘い飲み物」と比べたら、健康的だと思います! でも実は、腸内環境や、さらにはお口の健康にとってもちょっと見過ごせない影響があるんです。

ジュースは果物を丸ごと食べるのと違って、食物繊維がほとんど取り除かれていますよね。その分、糖分(特に果糖)が体内に吸収されやすくなっています。

1つの研究では、フルーツジュースを飲むことで、お口の中の細菌バランスに変化が見られたのです。具体的には、以下のように悪影響がありました。(※3)

<お口の健康への影響>
ジュースに含まれる糖分が、お口の中の細菌のエサになって、虫歯や歯周病の原因菌を増やす可能性を示唆しています。

<腸内環境への影響>
「コリオバクテリウム科」など、炎症に関わる細菌がやや増える傾向があり、長期的なフルーツジュースの摂取には注意が必要と考えられています。

◆果物ならジュースよりスムージーがおすすめ

腸活的おすすめは、ジュースではなくスムージーにすること! 作り方によりますが、基本的にスムージーであれば、食物繊維や他の栄養素もしっかり摂取できます。

お店によってはジュースしかないかもしれませんが、もしスムージーを見つけたら試してみましょう!

◆カフェでのちょっとした意識で、腸活はできる!

最後に簡単にまとめると、ちょっと気をつけたいカフェのドリンクメニュー1つ目が「キンキンに冷えたアイスコーヒー」2つ目が「ラテ系」3つ目が「オレンジジュース」でした。もしカフェによく行く場合は、意識してみてくださいね!

また、冒頭でも書いた通り、たまにしか行かないのであれば神経質にならない方が良い気がしています。ぜひ、ほどほどに意識していきましょう!

出典(※1)Ying Wang「Cold stress induces colitis-like phenotypes in mice by altering gut microbiota and metabolites」(2023)
(※2)Djésia Arnone「Sugars and Gastrointestinal Health」(2022)
(※3)Maria Luisa Savo Sardaro「Effects of Vegetable and Fruit Juicing on Gut and Oral Microbiome Composition」(2025)
<文/腸活の研究家ざっきー>

【腸活の研究家ざっきー】
腸活の研究家。「健康と体作りを後回しにしない」をモットーに、フォロワー11万人のInstagramでは、論文を元にした腸活情報や腸が整うレシピを発信中。Instagram:@zakii312、Twitter:@chokatu_zakii

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  • 毎日のように何杯も飲むならまだしも、たまーに楽しみで飲むもんに文句つけてどうするんだ?
    • イイネ!1
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