2025年ニュルブルクリンク24時間レースからの撤退を表明したシェーラー・スポーツPHXの16号車ポルシェ911 GT3 R ドイツのニュルブルクリンクで開催されている第53回ニュルブルクリンク24時間レースの予選で、ローレンス・ファントールのドライブするポルシェ911 GT3 Rが大クラッシュを喫した。これを受けてシェーラー・スポーツPHXは、決勝を前にこの16号車をレースから撤退させると表明した。
ファントールは6月20日に行われたポールポジション・シュートアウトの序盤、リカルド・フェラーとパトリック・ニーダーハウザーとともに参戦予定だったマシンで、シュヴェーデンクロイツのバリアに激しくクラッシュしてフロントエンドに大きなダメージを負った。
ファントールは自力でマシンから降りることができたが、これにより当該セッションは中断された。
シェーラー・スポーツの広報担当者はSportscar365に対し、16号車ポルシェが今週末6月21〜22日に行われるアイフェル耐久クラシックに参戦しないことを明らかにした。この撤退により、SP9クラスの出場台数は26台となる。
代わりに同チームは、1号車アウディR8 LMS GT3 Evo2のプログラムへと注力することになる。このマシンは、クリストファー・ハーゼ、ルカ・ルートヴィヒ、マルクス・ヴィンケルホックの3名がドライブする。
WEC世界耐久選手権でポルシェ・ペンスキー・モータースポーツの6号車ポルシェ963をドライブするファクトリードライバーのファントールは、その後のソーシャルメディアへの投稿で、今回のアクシデントを「おそらくキャリア最大のクラッシュ」と表現している。
「このクラッシュを乗り越えることができて本当に感謝している。インスタグラムに載せるような完璧な人生ストーリーを語るつもりはないし、現実は厳しいものだ」
「こういった経験をすると、身体にも頭にも痛みが走る。だが、僕は間違いなくこの挫折を克服する」
[オートスポーツweb 2025年06月21日]