チェルシー時代のミケル氏(左)。右はリーダーとして名前を挙げたドログバ氏 [写真]=Getty Images かつてチェルシーに10年半在籍し、公式戦通算372試合のピッチに立つなど活躍した元ナイジェリア代表MFジョン・オビ・ミケル氏が、古巣のリーダー不足を嘆いた。イギリスメディア『スカイスポーツ』が20日、同氏のコメントを伝えている。
現在、チェルシーはFIFAクラブワールドカップ2025に参戦中。16日に行われたロサンゼルスFCとのゲームは2−0で勝利したものの、20日に行われたフラメンゴ戦は1−3と逆転負け。ポルトガル代表FWペドロ・ネトの2試合連続ゴールで先制しながら、内容面ではフラメンゴのハイプレスに苦しみ、後半に入って3失点を喫した。
同試合、『DAZN』でコメンテーターを務めたミケル氏は、後半に入って“崩壊”を喫した一因を指摘。「選手たちを呼び集めて、『いいか、少し落ち着こう』なんて言えるような人。ここにはそういう人がいない」と話すと、「リーダー、つまりピッチに立って試合やチームメイトをコントロールできる人について言えば、ジョン・テリーやディディエ・ドログバのような選手がいた頃のチェルシーにはまさにそのような人がいた。だが、今はどうだ。リーダーはおらず、選手たちが焦ってミスをする状況が生まれてしまっている」と続けた。
また、チェルシーは逆転を許した直後の68分、4分前に投入されたばかりのセネガル代表FWニコラス・ジャクソンが退場処分を受け、1人少ない状況で反撃を目指さなければならなくなった。ミケル氏はジャクソンの行動についても「信じられない。愚かで、愚かで、愚かなミスだ」と苦言を呈しており、次のように批判的な言葉を発した。
「彼が何を考えているのか分からない。試合に出るチャンスを与えられて、1−2で負けている状況で、チームが自分を必要としているのに、あのような行動をした」
「彼は、チャンピオンズリーグ(CL)出場権を得るために勝利する必要があったニューカッスルとの重要なプレミアリーグの試合でも、同じような行動でレッドカードを受けた、これがあった上で、今回の行動だ。間違いを繰り返してはならない」
ミケル氏の批判はジャクソンだけに向けられたものではなく、スペイン代表GKロベルト・サンチェスについても、「彼については、以前から何度も話してきたように、チェルシーをタイトルへ導けるようなGKだとは思えない。チェルシーが再びタイトルを勝ち獲りたいのであれば、この夏にチームを強化し、トップクラスのGKを獲得する必要がある。彼はそのレベルではない」などと、厳しい言葉を口にした。
既にチェルシーが所属するグループBでは、フラメンゴの首位通過が確定。2位通過を目指すチェルシーは24日、エスペランスとの“直接対決”で残る1枠を争う。
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