沖縄慰霊の日の前夜祭で、火をともす戦没者の遺族代表=22日午後、沖縄県糸満市 太平洋戦争末期の沖縄戦犠牲者を追悼する「慰霊の日」を前に、最後の激戦地となった沖縄県糸満市摩文仁の平和祈念堂で22日、前夜祭が開かれた。戦後80年の節目に、参列者らは「平和の鐘」に合わせ黙とうをささげた。
午後7時すぎ、祈念堂前で平和の鐘が響くと、遺族代表が鎮魂の火をともした。遺族ら約330人が参列し、献花台に花を手向けた。
主催した公益財団法人沖縄協会の清水治会長(71)は「戦争への反省と世界平和への決意を新たにし、全世界の人々に恒久平和の実現を訴え続けていくことを誓う」とあいさつした。
犠牲者の名前が刻まれた「平和の礎」では、上空にサーチライト「平和の光の柱」が照射され、訪れた人たちが戦没者の冥福と平和を祈った。

沖縄慰霊の日を前に「平和の礎」の夜空に伸びた4本の「平和の光の柱」=22日夜、沖縄県糸満市