レアル・マドリード、クラブW杯＆X・アロンソ体制初勝利！　開始7分で退場者出すも、パチューカを3発撃破

　FIFAクラブワールドカップ2025・グループH第2節が22日に行われ、レアル・マドリード（スペイン）とパチューカ（メキシコ）が対戦した。

　現地時間6月14日に開幕した32チーム制のクラブW杯も、22日には大会9日目を迎える。グループHでは、ラ・リーガだけでなく欧州屈指の名門として知られ、2023−24シーズンに史上最多15度目のチャンピンズリーグ（CL）制覇を成し遂げたレアル・マドリードと、2024シーズンのCONCACAFチャンピオンズカップで通算6度目の戴冠を果たしたパチューカが、ノースカロライナ州シャーロットの『バンク・オブ・アメリカ・スタジアム』で相まみえる。

　レアル・マドリードは18日、今大会の初戦でアル・ヒラル（サウジアラビア）と対戦。6月1日より契約がスタートしたシャビ・アロンソ新監督にとっての初陣は、1−1のドローでタイムアップを迎えていた。対するパチューカは、セレッソ大阪から新加入した北野颯太がベンチに座ったザルツブルク（オーストリア）に1−2で競り負け、無念の黒星スタート。両チームともに、第2節で今大会初白星を狙う。

　X・アロンソ監督はアル・ヒラル戦からスターティングメンバー1名を入れ替えて。ロドリゴに代えて、アルダ・ギュレルが先発に名を連ねる。一方のパチューカも、ザルツブルク戦から1名を変更してこの試合に臨んだ。

　試合は序盤の3分、パチューカが決定機を構築。サロモン・ロンドンの抜け出しから右コーナーキックを獲得すると、ブライヤン・ゴンサレスの蹴ったキックから、ボックス内マイナスのスペースでフリーになったロンドンが右足でボレーシュート。ここは枠を捉えることができない。

　序盤から最終ラインの背後を目掛けたボールを多用したパチューカ。7分には自陣右サイドでボールを持ったルイス・ロドリゲスがロングボールを送り、センターバックの間でロンドンがボールを引き出すと、ラウール・アセンシオが手をかけて倒してしまう。このプレーに対してレッドカードが提示され、レアル・マドリードは80分以上もの時間を10人で戦うこととなってしまった。

　悪くない入りを見せたパチューカは18分、ロングカウンターで決定機を構築。自陣ペナルティエリア付近でクリアボールを拾ったケネディが、背後のスペースへ浮き球を送り、左サイドに流れたロンドンが持ち運ぶが、ファーサイドにパスを届けることはできない。それでも、セカンドボールを拾ったケネディが思い切り良く左足を振り抜くと、GKティボー・クルトワがなんとか弾き出す。こぼれ球にアラン・バウティスタが詰めたが、またもGKクルトワが立ちはだかった。

　レアル・マドリードは10人での戦いを強いられながらも、オーレリアン・チュアメニが最終ラインに落ちる形で対応し、徐々にシュートシーンも増やしていく。このような状況で迎えた35分、フェデリコ・バルベルデの縦パスを起点に攻撃のスイッチを入れると、ゴンサロ・ガルシアのフリックから、フラン・ガルシアが左サイドを抜け出す。中央への折り返しはヴィニシウス・ジュニオールへ渡るかと思われたが、その前に入ったジュード・ベリンガムがボールを引き取り、狙い澄ました左足シュートでゴールネットを揺らす。10人での戦いを強いられていたレアル・マドリードが、幸先良く先手を取った。

　チャンスの数を増やしながらも、レアル・マドリードの底力を目の当たりにしたパチューカは42分、中央をドリブルで破ったケネディが左足でミドルシュートを狙うが、グラウンダーの一撃はGKクルトワに阻まれる。この直後にはレアル・マドリードが攻撃へ移り、右サイド高い位置でヴィニシウスからのサイドチェンジを受けたトレント・アレクサンダー・アーノルドが、グラウンダーのボールを折り返すと、ゴンサロがダイレクトで落とし、最後は走り込んだアルダ・ギュレルが右足でシュートを沈める。見事なクオリティーを見せたレアル・マドリードがリードを広げ、2点差でハーフタイムに突入した。

　後半に入るとパチューカが攻勢を強め、B・ゴンサレス、ジョン・ケネディ、ロンドンらが幾度となくゴールに迫るも、その度にGKクルトワが立ちはだかり、点差を縮めることはできない。レアル・マドリードの“守護神”が存在感を見せると、70分には攻撃面でも格の違いを見せつける。ディーン・ハウセンからのスルーパスでヴィニシウスが左サイドを破ると、中央でボールを受けたバルベルデが、ブライム・ディアスとのパス交換でボックス内まで走り込む。ブライムからピンポイントの浮き球パスが送られると、ダイレクトでコースを変え、10人のレアル・マドリードが3点目を奪った。

　終盤に入ると80分、選手交代も交えて3バックに変更してレアル・マドリードに対して、パチューカが一矢を報いる。エリアス・モンティエルのミドルシュートがチュアメニに当たってコースが変わると、さすがのGKクルトワもセーブはできずにゴールイン。しかし、パチューカの反撃はここまでとなり、レアル・マドリードが3−1で勝利。X・アロンソ新体制で臨む今大会の初勝利を飾った。

　次節は26日に行われ、レアル・マドリードはザルツブルクと、パチューカはアル・ヒラルと、それぞれ対戦する。

【スコア】
レアル・マドリード　3−1　パチューカ

【得点者】
1−0　35分　ジュード・ベリンガム（レアル・マドリード）
2−0　43分　アルダ・ギュレル（レアル・マドリード）
3−0　70分　フェデリコ・バルベルデ（レアル・マドリード）
3−1　80分　エリアス・モンティエル（パチューカ）


【ゴール動画】10人と感じさせなかったマドリーがクラブW杯初白星



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⚽️ゴール (34:34)
👟Jude Bellingham​​
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⚽️ゴール (42:21)
👟Arda Guler​​
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⚽️ゴール (69:37)
👟Federico Valverde​​
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⚽️ゴール (79:13)
👟CF Pachuca ​​
🆚Real Madrid vs CF Pachuca
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