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警察庁幹部の誤ったリーク(情報漏えい)で週刊文春に暴力団員だったと虚偽の記事を報じられたとして、野田聖子衆院議員の夫(57)が国に1100万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁は23日、夫側の請求を棄却した。
文春は2017年9月と18年7月、21年9月の3回にわたり、野田議員の夫が暴力団に所属していたと報じた。
夫側は23年1月、暴力団に所属していなかったことを明らかにするためとして提訴。記事はいずれも警察庁幹部からの虚偽情報に基づくものだとし、名誉毀損(きそん)やプライバシー権の侵害を主張した。
これに対して国側は警察庁幹部が情報を漏えいした事実はないと反論。元暴力団だとする情報の信頼性を高めるために、文春は警察関係者からの情報だとして記事にした可能性があると訴えた。
夫が文春側に損害賠償を求めた訴訟で、東京高裁は22年2月、一部の名誉毀損を認めたものの、夫が暴力団に所属していたとする点は警察庁幹部からの情報と他の証拠が合致するとして「真実である」と認定。最高裁で22年8月に確定している。【安元久美子】
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