今週デビュー予定のロスパレドネス(撮影:竹之内元) 関東圏の開催は東京から福島に場を移し、夏競馬が開幕する。開幕週の福島では土日で計4鞍のメイクデビューが組まれており、日曜日(29日)の芝1800mに血統馬がスタンバイ。どの馬が勝ち上がるのか注目だ。
【6月29日(日) 福島芝1800m】
◆ロスパレドネス(牡、父ドレフォン、母アロマティコ、美浦・木村哲也厩舎)
母は秋華賞3着、エリザベス女王杯3着などGIの舞台でも活躍した。全兄に皐月賞馬のジオグリフがいる。ゲート試験に合格後はノーザンファーム天栄で乗り込み、再入厩後も順調に追い切りの本数を積んできた。「しっかりとした体つきで兄よりも筋肉質。普段から元気の良さを見せているし、速いところに行くと大きく走れる。まだギアの上がり方などに良化の余地があるけど、フットワークはいい。切れるというより、長く脚を使うタイプだと思います」と太田調教助手。鞍上はC.ルメール騎手が予定されている。
◆パッセージピーク(牡、父アドマイヤマーズ、母メリート、美浦・田村康仁厩舎)
半兄のキャンベルジュニアは京王杯スプリングCなど重賞で2着3回と活躍した。こちらもゲート試験に合格後、ノーザンファーム天栄で乗り込んでから再入厩した。「体高があるし、大きく走るタイプ。もう少し力強さが欲しいけど、体幹はしっかりしている。ひと追い毎に良くなっているし、まだまだ変わってきそうです」と高木調教助手。鞍上は戸崎圭太騎手が予定されている。
◆マイネルヴェーゼン(牡、父ベンバトル、母ペルソナリテ、美浦・相沢郁厩舎)
同厩舎で管理された母はデビュー戦、ダリア賞を連勝するなど早い時期から活躍した。「デビュー前としては時計的にも十分に動けている。東京の予定を延ばし、ひと追い毎に良くなってきた。長く脚を使えそうなタイプだし、福島は合いそう。ゆかりの血統で楽しみ」と相沢郁調教師。鞍上は石川裕紀人騎手が予定されている。
◆ニシノエースサマ(牡、父スワーヴリチャード、母プルージャ、美浦・鹿戸雄一厩舎)
半姉に函館2歳S2着のニシノラヴァンダがいる。「まだ線が細いし、口向きなどにも子供っぽいところがあるけど、稽古の動き自体は十分。芝の中距離ぐらいが合っていると思います」と鹿戸雄一調教師。鞍上は津村明秀騎手が予定されている。
(取材・文:竹之内元)