松前ひろ子が故郷を歌う いとこの北島三郎が作曲の55周年記念曲

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2025年06月24日 14:00  日刊スポーツ

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日刊スポーツ

新曲「矢越岬/命みちづれ」の発売記念イベントを行った松前ひろ子

演歌歌手松前ひろ子(75)が24日、東京・南青山の「ライブレストラン青山」で、新曲「矢越岬/命みちづれ」の発売記念イベントを行った。


昨年にデビュー55周年を迎え、同1月に「おんなの恋路/人生舫い舟」、9月に「漁り火情歌/波止場で汽笛が鳴く夜は」を発売した第3弾で最終章。2作とも、いとこの北島三郎(88)が作曲を手がけた。「いつも電話で話しているのですが、3月に電話で話をした時に、2人の故郷の北海道知内町にある観光名所『矢越岬』をやろうと言われ、カップリングは歌を夫婦演歌でと言われたんです」と明かした。


「矢越岬」は故郷に思いを寄せる心情を描いた。松前自身が北島から「いける」と歌声をほめてもらったことをきっかけに18歳で家出同然に上京。苦労を重ねて69年に「さいはての恋」でデビューをした。だが、2年後の交通事故で歌手生命を絶たれ、8年の苦しいリハビリをへて再デビューをした経験がある。「初めて故郷を歌った曲です。自分の『最終章』としてしっかりと歌っていきます」。


「命みちずれ」は手を取り合って生きていこうという夫婦の思いをつづった曲。“めおと演歌の女王”の異名を持つ松前らしい王道の曲だ。「“北島節”もうまい具合に入っていて、(北島から)『やっぱりお前はこういう歌が合うな』って言われたんです」。


今後については「欲張って何かをしたいということは特にありません。ただ歌わせていただけるなら幸せだと思います。ファンのみなさんにご恩返しをしながら、(弟子の)三山ひろし、小山雄大を見守っていきたい」と話した。


二人三脚で歩んできた夫の作曲家中村典正さんが19年8月に死去して約6年。「最近、長男の奥さんの夢に出てきたそうです。パパらしいと思いました」としのんだ。

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