「兄貴なら受け取ってくれる」千尋役・中沢元紀が語る“異例の15分” 次郎役・中島歩が「いちばんこう、ぐっときた」のぶの部分とは?【『あんぱん』インタビュー】

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2025年06月24日 16:10  web女性自身

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先週、終戦を迎えた『あんぱん』。のぶ(今田美桜)は教職を退き、夫の次郎は天国へ旅立った。そんな次郎を演じた中島歩(36)は最初、役柄についてこんなことを思ったそう。



「難しい役だなと思いました。『あんぱん』を見てきた人は、のぶと嵩の2人をずっと見守っているわけですから。突然、次郎が現れお見合いをして結婚までするので、嫌われちゃったらいやだなと思いました」



しかし、次郎の包容力や誠実さは人気を博していった。当初、結婚に乗り気ではなかった次郎だが、のぶのどういった部分に引かれたのだろうか。



「のぶがそのとき抱えていた矛盾や悩みを次郎に言うわけですけど、それは純粋であるが故の苦悩だと思いました。だからこそ次郎はのぶに惹かれたんだろうと。そして、そのシーンを撮りながら気づいたのですが、この人に傷ついてほしくないなと思ったんです。なんなら彼女を守ってあげることが、人間の良心を守ることなのでは? とさえ思えてきた。純粋な部分に、いちばんこう、ぐっときたというか」



次郎が残していったカメラと言葉がのぶをこれからも支えていく。



■「いま、世界で戦争が起きていますけど、そういうところにも意識を向けるきっかけになれたら、と思います」



12日に放送された第54回、嵩と千尋の会話だけで進行した“異例の15分”が話題になった。千尋を演じたのが朝ドラ初出演となる中沢元紀(25)だ。



「第54回は、最初に脚本を読んだとき、長いシーンでもありますし、心に来るものはありました。千尋は小さいころから我慢というか、積極的に自分を表現するタイプではなかったけれど、兄貴である嵩にすべてをぶつけるシーンではあるので、兄貴なら受け取ってくれるという思いで演じました」



気は優しくて成績優秀。千尋という人物についての感想は?



「嵩にとって重要となる役ですし、千尋がいたからこそ『アンパンマン』が生まれた。そして、実際にいらっしゃった方をモデルにした役でもあるので、演じるうえでの責任の大きさを背負いながら、真摯に役と向き合って演じていました」



戦禍に散った千尋。今年は終戦から80年の節目となるが、中沢さんはこう思う。



「若い世代にも『あんぱん』を見てもらうことで、戦争について考えるきっかけになればいいなと思います。いま、世界で戦争が起きていますけど、そういうところにも意識を向けるきっかけになれたら、と思います」

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