国会議事堂 第27回参院選が「7月3日公示、同20日投開票」の日程で行われる。時事通信の調べによると、6月24日現在で計471人(選挙区314人、比例代表157人)が出馬を準備。自民党は遅れていた東京の2人目や大阪の擁立作業を終え、全選挙区で候補者をそろえた。野党側は勝敗のカギを握る32の「1人区」で競合が目立つ。
参院の総定数は248で、3年ごとの半数改選。東京で非改選の欠員1人を補う補欠選挙も「合併選挙」の形で行われるため、125議席を争う。
与党の非改選議席は自民62、公明13の計75。今回、自公が50議席を得れば全体の過半数を保てる計算で、逆風にあえぐ石破茂首相(自民総裁)は政権の維持へそれを目標に据える。
自民は選挙区48人、比例31人の計79人を立てた。東京以外に北海道と千葉でもそれぞれ2人を擁立し、2議席維持を目指す。公明は複数区と比例で各7人の計14人の公認を決めた。
これに対し、立憲民主党は選挙区29人、比例22人が立候補を予定。与党の「改選過半数割れ」を目標に掲げ、1人区で日本維新の会や国民民主党と候補者取り下げの調整を図ったが、岐阜、和歌山で維新と、滋賀で国民民主と合意したにとどまる。
共産党、れいわ新選組を含む野党5党と野党系無所属で見ると、1人区の競合は半数を超える18選挙区に上る見通しだ。
維新は選挙区15人、比例13人の計28人。力を集中させる狙いもあり、前回の46人から大きく減った。昨秋の衆院選以降、勢いを見せてきた国民民主は選挙区22人、比例19人の計41人。前回より19人多くなっている。
共産は選挙区に30人、比例に15人の計45人を出す予定。れいわは複数区を中心に選挙区で12人、比例で10人を擁立した。社民党は複数区6人、比例4人。参政党は全45選挙区に1人ずつ立て、比例と合わせ54人となっている。参院の初議席を目指す日本保守党は8人。みんなでつくる党も1人が挑むとしている。