ル・マン優勝の499Pサーキット専用モデルが日本初走行。296スペチアーレ初披露&480台の跳ね馬が集結【フェラーリ・レーシング・デイズ2025写真日記】

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2025年06月24日 17:50  AUTOSPORT web

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カーボン地の姿もカッコイイ、フェラーリ499Pモディフィカータ
 フェラーリが公式イベントとして世界各地で開催しているフェラーリ・レーシング・デイズ。その日本開催が6月21〜22日に富士スピードウェイで開催された。今年で10回目を迎える日本でのフェラーリ・レーシング・デイズ2025は、フェラーリが誇るモータースポーツの伝統や卓越したパフォーマンスをレースやデモンストレーション走行、そして特別車両の展示、体験プログラムなどを通じて体感することができるイベントだ。

 フェラーリ・オーナーの祭典でもあり、憧れのフェラーリを一挙に目にすることができる貴重な機会ということで、今年も2日間で4000名を超えるオーナー、そしてファンが富士に来場。先日のル・マン24時間レースで優勝したフェラーリ499Pをベースとした499P モディフィカータの日本での初走行や、最新のスペシャルバージョンモデル、296スペチアーレの国内初披露を目玉に、希少な限定モデル、250 GTOやDaytona SP3の特別展示、そして恒例のF1マシン走行やさまざまなフェラーリが一斉にサーキットを走行するパレードランなどが行われ、フェラーリ・チャレンジ・ジャパンの第3戦のレースとともに、フェラーリ・ファンにとっては貴重な2日間となった。

 そのイベントの模様を写真と共にお届けしたい。

 まずはこのイベントで日本初走行となった499Pモディフィカータを紹介したい。 WEC世界耐久選手権に参戦するフェラーリ499Pをベースとした499モディフィカータは非競技用途のサーキット専用モデルで、一般道は走行できない。シャシーはもちろんカーボン製モノコックで、120kW出力増加ができるプッシュ・トゥ・パスを搭載。パワートレインはV6エンジンと電気モーターが組み合わされ、システム全体の最高出力は640kW(約870PS)に達する。

 ICE(内燃機関エンジン)はフェラーリ296 GT3に搭載するパワーユニットと共通のアーキテクチャを備え、コクピットは499Pと同じでドライバーはWECと同じ興奮を味わうことができる。価格は未公開で、購入することができた限られたオーナーだけがハイパーカーと同じ感覚を味わえるという特別なマシンで、今回のイベントではこの499モディフィカータが3台、走行した。

  そしてもう一台の日本初披露となるマシンが296スペチアーレだ。ミッド・リアエンジンのプラグイン・ハイブリッドで、フェラーリ・ベルリネッタのスペシャル・バージョンという特別な系譜に連なるモデルで、296 GTBから大幅に性能が向上されている。

 このイベントの開催直前の6月20日に国内初披露され、このフェラーリ・レーシング・デイズ2025にて特別展示された。296 GTBから50馬力出力が上がり最大880馬力となり、ダウンフォースが20パーセント増して軽量化もされているという、F1のレース技術も盛り込まれた、まさにモンスターマシン。価格は約6000万円ですでに完売していると言われており、こちらも驚きだ。

 今回のフェラーリ・レーシング・デイズ2025では全国から480台以上のフェラーリと、オーナーとファン4000人が富士スピードウェイを訪れ、先日のル・マン24時間レースを中国人として初めて制したイェ・イーフェイ選手もセレモニーに登場。2日間の開催は晴天に見舞われ、多くのファンがフェラーリの魅力を堪能できる機会となったようだ。

[オートスポーツweb 2025年06月24日]

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