FIA F2選手権首位のマクラーレン育成ダン、オーストリアでFP1に出場へ「僕の成長における大きな一歩だ」

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2025年06月24日 18:10  AUTOSPORT web

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2025年FIA F2第4戦イモラ フィーチャーレース 優勝したアレクサンダー・ダン(ロダン・モータースポーツ)
 マクラーレンの育成ドライバーであり、現在FIA F2選手権のドライバーズ選手権で首位に立っているアレクサンダー・ダンは、今週末のF1第11戦オーストリアGPのフリー走行1回目でF1の公式セッションにデビューを果たし、モータースポーツの旅路において大きな一歩を踏み出すことになる。

 アイルランド出身で現在19歳のダンは、ルーキードライバーをフリー走行で起用するF1の規則の一環で、レッドブルリンクでのセッションにおいてランド・ノリスのマシンを引き継ぐ予定だ。ダンのFP1デビューは、彼がジュニアランクで急成長を遂げ、ロダン・モータースポーツから参戦しているF2での初年度にすぐに頭角を現し、現在ランキングをリードしていることから実現した。


■TPCにも参加し準備万端

 2024年にマクラーレンのドライバー育成プログラムのメンバーになったダンは、チームに溶け込むことに時間を費やし、マクラーレンの旧車テストプログラムであるTPC(Testing of Previous Cars)へ参加して、マクラーレンの2023年型マシン『MCL60』での走行を行ってきた。

「セッションに向けてしっかり準備をしてきた。MCL60での旧車テストに参加したり、シミュレーターで時間を過ごしたりして、素晴らしい学習体験を積んでいる」とダンは語った。

「僕を信じてくれたザク(・ブラウン/マクラーレン・レーシングCEO)、アンドレア(・ステラ/マクラーレンF1のチーム代表)、アレッサンドロ(・アルンニ・ブラビ/マクラーレン・レーシングのチーフビジネスアフェアオフィサー)に感謝している。これはマクラーレン・ドライバー育成プログラムでの僕の成長における大きな一歩だし、トラックサイドのチームに参加できることにとても興奮している」

 マクラーレンF1のチーム代表アンドレア・ステラはダンのフリー走行参加を歓迎し、ドライバーとしてのダンの成長にとって重要な時期だと述べた。

「アレックスにFP1で走る機会を与え、彼が育成の一環としてF1マシンをドライブする貴重な時間を得られるのは素晴らしいことだ」

「チームは彼とより緊密に協力できること、そして週末を通して彼がマシンのセットアップに役立つ有益なフィードバックを提供してくれることをうれしく思っている」

「ルーキーセッションは、明日の才能を見極める絶好の機会であり、現在のマシンに乗る貴重な機会でもあるので、彼がコースを走る姿を見るのを楽しみにしている」

 F1の公式セッションデビューが決まったダンは、トップレベルの場を体験しようとしている新進気鋭のドライバーたちのリストに名を連ねることになった。そこは彼が近い将来に、フルタイムで参戦することを決意している場所だ。なおオーストリアに登場するルーキードライバーは、ダンだけではない。同じくF2のトップランナーでフェラーリのジュニアドライバーであるディーノ・ベガノビッチも、バーレーンに続き今季2回目となるFP1に参加し、シャルル・ルクレールのマシンに乗り込む。

 2025年の新レギュレーションでは、ルーキーに貴重なレースウイークの経験を与えるため、フルタイムドライバーは全員、年間を通じて2回のFP1セッションでシートを譲らなければならない。

[オートスポーツweb 2025年06月24日]

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