880PSを誇る『フェラーリ296スペチアーレ』が日本初上陸。富士スピードウェイに登場

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2025年06月24日 18:10  AUTOSPORT web

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プロダクトマーケティング責任者のエマヌエレ・カランド氏によってアンベイルされた『フェラーリ296スペチアーレ』
 フェラーリは6月21〜22日の2日間にわたって、静岡県の富士スピードウェイで『フェラーリ・レーシング・デイズ2025』を開催。日本で10回目を迎えた本イベントで2025年4月に発表された『296 Speciale(296スペチアーレ)』の日本初披露が行われた。

 イベントではイタリアのマラネッロ本社からプロダクトマーケティング責任者のエマヌエレ・カランド氏が来日し、披露目されたばかりの296スペチアーレを前に、特別という意味を持つこれまでのスペチアーレの歴史やこのモデルの魅力などについて紹介した。

 今回、日本初上陸を果たした296スペチアーレは、GT3カーなどレースカーのベースモデルとして知られるフェラーリ296 GTBの“スペシャル・バージョン”として4月29日に発表されたばかりの特別モデル。会場でアンベイルされた296スペチアーレがまとう鮮やかなグリーンのカラーリングは、“ヴェルデ・ニュルブルクリンク”と呼ばれる新開発の専用カラーだ。

 そんな296スペチアーレは、296 GTBと比較して、3.0リッターV6ツインターボエンジンとプラグインハイブリッド・システムの合計出力で50PS増しとなる最高880PSを発揮する。エンジン単体でも37PSパワーアップしており、モーターはエクストラ・ブースト・モードが追加されたことで13PSの出力向上を果たしている。

 ボディにおいては、リヤに特徴的なサイドウイングが新たに追加された。さらに可動式リヤスポイラーには新しいアクチュエーター制御ストラテジーが採用され、各モードの移行時間が改善しただけでなく、ミディアム・ダウンフォース仕様が新たに加わった。このサイドウイングとリヤスポイラーは、相乗効果でさらなるダウンフォースを生み出すとともに高速走行時のリヤの安定性を向上させるという。

 また、フロント側では、ボンネットの両サイドに2組のルーバーが設置されるなど、ワンメイクレースカーの296チャレンジで培われた“エアロ・ダンパー・コンセプト”を反映した空力性能の改善が行われた。この結果、マシン全体でダウンフォースが従来より20%増加している。

 そして、スペチアーレでは、ボディシェルの一部にカーボンファイバー素材を、エンジンコンポーネントにチタンを採用したことで296 GTBより60kgも軽量化され、1.60kg/PSという驚異的なパワーウエイトレシオを達成し、後輪駆動の“フェラーリ・ベルリネッタ”の新記録を樹立した。

 フェラーリの後輪駆動プロダクションモデルとしてもっともパワフルな性能を備える296スペチアーレ。単なるバリエーションモデルとは一線を画す、まさに『特別』の名にふさわしいモデルだ。

[オートスポーツweb 2025年06月24日]

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