
「みなさん(歌手デビューから)46年、僕のセクハラに耐えてくれてありがとう! これからはちょっとだけ抑えていきますのでね……。寂しがらないでください。ハハハハハ」
ラジオ番組でのセクハラ騒動で渦中の人となった田原俊彦が、6月22日、自身81枚目のシングル『LIFE IS A CARNIVAL』の発売イベント(東京・豊洲PIT)で、詰めかけたファンに元気な姿を見せた。
テレビだったら「やらない」田原俊彦
「最近は“かわいい”も(言っては)ダメらしいからね……」など、時代の流れを嘆くMCをはさみながら、『どうする?』『ジャングルJungle』など8曲を熱唱し、「これからも僕にしか歌えない“ジャパニーズ Tポップ”を歌っていく」と高らかに宣言した。
イベントに先立って行われた囲み会見でも「時代は令和なんだよ!」と自虐発言で笑いをとりつつ、「令和バージョンにアップデートして、発言・行動には気をつけていきたい」「お騒がせして、どうもすみませんでした」と頭を下げた田原。
25分ほどの会見中、男性レポーターばかり質問して女性のレポーターが質問できないでいると、すぐ近くまで歩み寄っていき、「大丈夫? さわらないようにするからね」と、独特の表現で気遣う(?)ひと幕も。
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セクハラ騒動について「サービス精神もあった?(音声だけのラジオと違って)テレビだったら誤解されなかったのでは?」と水を向けられると、「テレビだったら、あそこまでやらないでしょ!」と意表をつく返し。
「令和のトシちゃん!」
その言葉を裏付けるように、6月19日のフジテレビのバラエティー『ぽかぽか』では、たしかに“違い”を感じさせる一幕があった。
番組は生放送。田原にまつわるクイズ《ライブでは「 ? 」は絶対にしない》が出題され、観客席にいた女性から正解(口パクはしない)が飛び出すと、サッと歩み寄ったかと思うと、うやうやしく手をとり握手。
次の瞬間、女性の手首にキスしたように見えて、「キャーッ」と歓声が上がったが、実は唇をつけたのは田原自身の手首。
司会者のハライチ澤部が目ざとく気づいて、「ちゃんと自分の手にしてた!」「時代に合わせて自分の手にしてた」と連呼。ハライチ岩井も「令和のトシちゃん!」とフォローして、スタジオ内は大いに盛り上がった。
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22日の囲み会見でも、長女のタレント・田原可南子と俳優・高良健吾との間に生まれた初孫の性別について“女の子”であることをポロリと明かし、「女の子だから、高良さん似かな」とサービストークするなど、人を楽しませることについてはまったく惜しむ様子のない田原。
今回の騒動について「本当に反省しているのか!?」と疑問の声は尽きないが、場面・場面に応じた身の処し方はわかっているはず。持ち前のサービス精神はそのままに、アップデートした田原の姿を見たい。
取材・文/川合文哉