『機動戦士GundamGQuuuuuuX』場面カット (C)創通・サンライズ 春アニメ『機動戦士Gundam GQuuuuuuX(ガンダム ジークアクス)』が、2025年6月25日24時29分より放送の第12話で最終回を迎えました。
劇場先行版『機動戦士Gundam GQuuuuuuX -Beginning-』とは構成が異なるTVシリーズは第1話から盛り上がりを見せ、また第9話では1979年放送の“ファーストガンダム”こと『機動戦士ガンダム』のララァ・スンが今回も重要なキャラクターとして登場(CV.羊宮妃那さん)して話題に。
その一方でネット上では「12話でまとまるのか?」と懸念する声も早くからあがっていましたが、ついに最終回「だから僕は…」が放送されました。
スタジオカラーとサンライズの共同制作、鶴巻和哉監督による『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』は、宇宙に浮かぶスペース・コロニーで平穏に暮らしていた女子高生アマテ・ユズリハが、少女ニャアンと出会ったことで非合法なモビルスーツ決闘競技《クランバトル》に巻き込まれて行く物語。アマテはエントリーネーム《マチュ》を名乗り、 ジークアクスに乗って苛烈なバトルの日々に身を投じることに。
※以下の本文にて、本テーマの特性上、作品未視聴の方にとっては“ネタバレ”に触れる記述を含みます。読み進める際はご注意下さい。
前回、第11話「アルファ殺したち」では、ラストの挿入歌としてTM NETWORK「BEYOND THE TIME 〜メビウスの宇宙(そら)を越えて〜」がサプライズで使用され、ファンを驚愕させました。
1988年公開の映画『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』のテーマ曲で、アニメ史に残る名曲としてあまりにも有名です。スペシャル動画も公開されました。
それもあってか、スタジオカラーのXサブアカウント「(株)カラー 2号機」によると、カラー社長の庵野秀明さんですら第11話については「あいつら、やりやがった!!」と思っていたそうです。
周囲の期待を斜め上から超えてくる本作。最終回放送前には米津玄師さんの歌う主題歌「Plazma」に合わせて踊るジークアクスと赤いガンダムが公開されています。
コマ撮りを手がけたのは、米津さんとガンダムコラボ第3弾となるAnimist。前回は小さなマチュ&ニャアン&シュウジもかわいらしかったですね。今回はメイキング動画も公開中です。
さて、放送前はマチュ役の黒沢ともよさんも「最終回だ最終回だ最終回だ最終回だぁ〜」と投稿。期待がふくらみます。ネット上でも「ジークアクス最終回待機」「最後のジークアクス!」「しっかり見届ける!」といまか今かと待ち構える声があがっていました。
「僕は向こう側からやってきた。彼女が作ったこの世界を終わらせるために」
シュウジの言葉から始まった最終回。シュウジ役の土屋神葉さんはリアタイ視聴です。
一方でシャア・アズナブル(CV.新祐樹さん)は、建設されていたイオマグヌッソは「薔薇の少女はゲートを開き、向こう側へ送り還す」ために造らせたことを明かします。シャアは向こう側への通路を開き、向こう側へ行けるということは、向こう側から来ることもできることにシュウジは気づきます。そしてイオマグヌッソからモビルスーツ(MS)の反応が検出され……。
そのMSは、シュウジの駆る“白い悪魔”。「薔薇の少女を殺して、この世界を終わりにする。ガンダムがそう言っている」。そして交信するマチュとシュウジが感じた“ララァの記憶”には、向こう側で起こった現実が映し出されます。
「ララァ! 奴との戯言はやめろ!」
“ララァの記憶”のシャアが叫びます。え!? この声は……。
赤い彗星シャア専用のゲルググと、ララァの乗るエルメス。
2機と交戦するガンダム。
迫力ある戦闘シーンですが、ネット上では
「池田秀一さん!」
「池田さんのシャアだ!」
「池田さんのシャア、まじかよ」
「ララァは潘さん?」
ファンの耳に馴染んでいるシャア・アズナブル役の池田秀一さん、ララァ役の潘恵子さんと思しき声に、大盛り上がり! しかしファーストガンダムとは異なり、この戦いでララァをかばう形でシャアは……。
「この時の彼女の絶望の波動が引き金となり、エルメスのサイコミュがもう一つの別の宇宙を作ってしまった。それは、シャアが殺されることのない世界。彼女の願った別の宇宙だ」
シュウジが明かします。でも、どの宇宙でも、シャアは白いガンダムに殺されてしまう。その繰り返しの果てにたどり着いたのが、このジークアクスの世界線だと……。
そこからは怒涛の展開が繰り広げられました。あることをしようとするシュウジを止めるために戦うことを選ぶマチュ、二人に割って入るニャアン、咆哮するジークアクス。
これまで以上に明かされる情報に土屋さんも「最終話のリアタイポスト、情報量エグすぎて、とりあえずこれくらいしか無理!」と投稿。
思わぬ展開にファンも「これはエヴァ?」「ATフィールドでは!?」「絶対に口開くと思ったw」と大喜びです。そして、「ララァを守るためにはこうするしかないとガンダムが言っている」と言うシュウジにある声が聞こえてきます。
「誰だ?」と思うシュウジをよそに、ネット上では「アムロ?」「アムロだ!」「古谷さん!!」と大騒ぎ。そう、ファーストガンダムの主人公アムロ・レイ(CV.古谷徹さん)と思しき声でした。
そしてマチュは、シュウジに……。
「いい最終回だった」「最終回ありがとうございました」「良い終わり方」「情報量が多すぎる」
特殊EDに「Plazma」が流れ出すと、ネット上には次々と最終回を褒め称える声が寄せられました。そしてEDクレジットに役名こそ記載がありませんが、
池田秀一 古谷 徹 潘 恵子
と、レジェンド3名の名前が! ファンからは「泣きそう」という声も多く、潘恵子さんの娘・声優の潘めぐみさん(2014年のショートアニメ『ガンダムさん』ではララァさん役)のXの投稿には「ありがとうございました、とお伝えください」など往年のガンダムファンから続々とメッセージも寄せられていました。
最終回放送後には、制作スタッフ陣のお疲れ様投稿も!
さらに、最終話の映像も含まれる「Plazma」のMVも公開されました!
鶴巻監督は放送後、感謝の言葉を投稿しています。
「ジークアクスを最後までご覧いただき、ありがとうございました。 皆様の感想や様々なファンアートが、私たちスタッフ一同のモチベーションとなり、 なんとか最終回まで漕ぎ着けることができました。 皆様とこのアニメーションを分かち合えた事を大変光栄に思います。 本当にありがとうございました。 鶴巻」
ネット上にあふれたファンアートが製作陣に届き、それが素晴らしい作品につながったのですね。
劇場先行版『機動戦士Gundam GQuuuuuuX -Beginning-』が、6月20日から再上映中です。大画面で体験したい方はぜひ!
『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』は、毎週火曜24時29分から日テレ系30局ネットで放送されました。BS11では毎週土曜19時から放送。配信は毎週水曜午前1時(TV放送終了直後)から Prime Videoで国内最速配信、各配信サイトでも毎週金曜22時から順次配信。ABEMA、Leminoでは毎週日曜22時から広告付き無料配信を順次開始します。
■『機動戦士Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス)』
<STAFF>
制作:スタジオカラー/サンライズ
原作:矢立 肇/富野由悠季
監督:鶴巻和哉
シリーズ構成:榎戸洋司
脚本:榎戸洋司/庵野秀明
キャラクターデザイン:竹
メカニカルデザイン:山下いくと
アニメーションキャラクターデザイン・キャラクター総作画監督:池田由美/小堀史絵
アニメーションメカニカルデザイン・メカニカル総作画監督:金 世俊
デザインワークス:渭原敏明/前田真宏/阿部慎吾/松原秀典
コンセプトアート:上田 創
美術設定:加藤 浩(ととにゃん)
色彩設計:井上あきこ(Wish)
CGI監督:鈴木貴志
CGIアートディレクター:小林浩康
特技監督:矢辺洋章
撮影監督:塩川智幸(T2 studio)
編集:辻田恵美
音楽:照井順政/蓮尾理之
主題歌:米津玄師「Plazma」
挿入歌:NOMELON NOLEMON「ミッドナイト・リフレクション」「きえない」「HALO」
挿入歌:TM NETWORK「BEYOND THE TIME 〜メビウスの宇宙(そら)を越えて〜」
エンディングテーマ:星街すいせい「もうどうなってもいいや」
音響監督:山田 陽(サウンドチーム・ドンファン)
音響効果:山谷尚人(サウンドボックス)
製作:バンダイナムコフィルムワークス
<CAST>
アマテ・ユズリハ(マチュ):黒沢ともよ
ニャアン:石川由依
シュウジ・イトウ:土屋神葉
アンキー:伊瀬茉莉也
ジェジー:徳本恭敏
ポメラニアン:越後屋コースケ
ナブ:千葉翔也
ケーン:永野由祐
ハロ:釘宮理恵
シャリア・ブル:川田紳司
エグザベ・オリベ:山下誠一郎
コモリ・ハーコート:藤田茜
シャア・アズナブル:新祐樹
デニム:後藤光祐
ドレン:武田太一
(C)創通・サンライズ