ショートドラマ『事故物件住んでみた〜二番煎じですみません〜』に出演する(左から)鶴嶋乃愛、渡邉廉、小田惟真 縦型ショートドラマアプリ「タテドラ」で配信中のオリジナル作品『事故物件住んでみた〜二番煎じですみません〜』。主演を務めるのは、PSYCHIC FEVERのメンバーであり、本作がドラマ初主演となる渡邉廉。ヒロイン役には、ファッションモデルとして活躍しながら話題作への出演が続き、俳優としても注目を集める鶴嶋乃愛が抜てきされた。さらに、2025年夏にメジャーデビューを控える7人組ボーイズグループ・THE SUPER FRUITの小田惟真も出演する。今回は渡邉、鶴嶋、小田の3人に、ホラーならではの撮影エピソードや、作品の見どころについてインタビューを行った。
【写真】仲良くインタビューに答える話題の若手3人 本作は、売れない芸人コンビ「ストローズ」の翔太と直人が、家賃滞納で住まいを追い出され、次の物件を探す中で“告知事項あり”の事故物件を発見。バズ狙いでその物件に住むことを決めるが、やがて本物の心霊現象が発生。周囲では謎の失踪や異変が相次ぎ、本物の恐怖に直面していく…という「タテドラ」渾身の本格ホラー作品。
――本作への出演が決まったときのお気持ちはいかがでしたか?
【渡邉】以前からいつか本格的に演技のお仕事をしてみたいという気持ちがあったので、お話をいただいたときはすごくうれしかったです。ホラー作品はもともと好きですし、今回は主演ということもあって「気合いを入れて頑張ろう!」と思いました。僕が演じる主人公・翔太をどう自分らしく表現するか、台本を読みながらたくさん考えて、「早く演じたい!」とずっと楽しみにしていたくらいです。
【鶴嶋】今回のような心霊系のホラー作品に出演するのは初めてだったのですが、台本を読んだ時点で“事故物件”というのは多くの人の興味を惹きそうと感じました。ちょっと危険な香りがして、「これは思わず見たくなっちゃう作品だな」というのが第一印象です。また、私が演じる主人公の元カノという役は、全体の状況を少し俯瞰(ふかん)して見られる立場です。だからこそ、どんどん心霊現象に巻き込まれていく登場人物たちを見守るような、視聴者の目線に一番近い存在になれるんじゃないかなと感じました。
【小田】出演が決まったときは、まず「僕がホラーやるの!?」という驚きの気持ちが大きかったです。ホラー作品を見るのは好きなんですが、いざ自分が演じるとなるとちゃんと演じられるのかという不安も少しありました。でも、台本をいただいて読んでみたら、僕のせりふがこれまで出演したどの作品よりも多くて。一つひとつのせりふをどう解釈して、どんなふうに表現するか考えていると楽しくなってきたんです。そうやって演技について考える時間がとても幸せで、結果的にすごく熱の入った作品になりました。
――渡邉さんは本作がドラマ初主演とのことでしたが、撮影に参加するにあたっての意気込みなどはありましたか?
【渡邉】朗読劇などに出演したことはあったんですが、本格的な演技に挑戦するのは本当に初めてだったので、自分がどういう演技をして、どんなふうにせりふを言えばよいのかっていうのがわからなくて…正直、プレッシャーや不安はたくさんありました。でも撮影中は共演者やスタッフの皆さんに優しくサポートしていただいたので、たくさんのことを学べましたし、撮影もスムーズに進めることができました。
――ドラマの撮影中、実際にホラーな出来事が起こったりは…?
【渡邉】ちょうど昨日ドラマのラストシーンを撮影したんですが、その現場がかなり怖かったです。じめじめした雰囲気の暗い和室で、いわゆる“怖い部屋”の条件が全部そろっていて…撮影中は演技じゃなくてガチで怖がってました(笑)。すごく役に入りこんでいたので、監督に「カット!」と言われたときに「あれ?そっか、撮影じゃん」とやっと我に返ったくらいです。もう心臓バクバクでした。
【鶴嶋】それに、人づてに聞いたんですが、どうも監督が「ホラー作品なら祟られてナンボだよ」みたいな感じのことをおっしゃっていたそうで。それを聞いて、そのホラーに対する監督の情熱が一番怖いなって思いました(笑)。作中でも翔太が「売れるためだったら呪われたっていい」という内容のせりふを言うシーンがあるので、監督って翔太と同じスタンスなんだ!って。
【小田】実は、僕は霊感のあるタイプなんですが…撮影現場というよりも、撮影期間中にみんなで泊まったホテルがなんだか怪しい気配があるというか、そういう雰囲気のあるところだったんですよ。しかも僕が泊まったのは部屋番号に「4」が付いているうえ、霊が集まりやすいっていう角部屋だったので、これはまずいかもって思いました。
【鶴嶋】私も、今回の撮影は何かありそうって思っていました。ホラー作品を見たり撮ったりすると良くないものが集まってくるっていうし、寄せ付けちゃったんでしょうね、きっと。
――共演者の方との思い出など、印象的だった出来事はありますか?
【鶴嶋】初対面の方が多くて少し緊張しながら撮影を始めたんですが、初日にいきなり主人公の翔太から抱きしめられる場面の撮影があったんですよね。普通はお互いの肩のところに顔がくるようにそっとハグすると思うんですけれど、渡邉さんが正面からガシッ!っと来たので胸板で視界が真っ黒になっちゃって(笑)。緊張しているのは私だけじゃないのかも?と気持ちが軽くなりました。でも、撮影の待機中などにはすごく優しくいろんなお話をしてくださって、とてもうれしかったです。先ほどお話しした初日のハグ事件もあったので、渡邉さんは面白い方だなという印象も強く残っています!
【渡邉】やっぱり慣れないことばかりですし、撮影はめちゃくちゃ苦戦しましたね。初日を迎える前に「まずはせりふを完璧に覚えよう!」って意気込んでしっかり覚えたはずなのに、いざカメラの前に立つとどうしても出てこなくなっちゃったりして。みんなはできるのかな、自分だけなのかな…って、大きな壁を感じました。
【鶴嶋】縦型ショートドラマは話数が多くてどんどん撮影が進んでいくから、1日に覚えなきゃいけないせりふの量が多いんですよね。出演者のみんなで一緒に練習したりもしました。
【小田】僕も最初はすごく緊張していたんですが、お二人のおかげでリラックスして撮影できるようになりました。僕は現場で最年少だし、渡邉さんがグループですごく活躍していることをもともと知っていたので、プレッシャーがあったというか。「やばい!ショートドラマ経験者なのに(せりふが)出てこない!」って焦る場面もありましたが、皆さんがすごく優しかったので安心して撮影に参加できました。
――今後の目標や、やってみたいことについて教えてください。
【渡邉】まだ撮影は終わっていませんが、すごくいい経験になりました。僕はステージの上でライブパフォーマンスとして歌ったり踊ったりするのが本業なんですが、それとは違った表現の仕方を学ぶことができました。6月から始まるツアーでも新しい自分を見せられそうな気がして、すごく楽しみです。これからは更にパワーアップした“渡邉廉”を皆さんにお届けしたいですし、ドラマや映画にももっと挑戦してみたいと思っています。
【鶴嶋】私はお芝居をはじめいろいろなお仕事をさせていただく中で、“やりたいことリスト”を作っているんです。今は確か30個くらい書いてあると思うんですけど…そういう自分のウィッシュリストをひとつずつしっかり叶えていける表現者でありたいなと思っています。お芝居もモデル業も、自己表現することには変わりないですし、一貫して伝えられることがあると思うので。私だけが表現できるいろんなものを日々届けていけたらうれしいですね。
【小田】僕の本業はアイドルなので、そのグループとしての目標を達成するために、個人でもいろんな活動の幅をこれからも広げていきたいと思っています。たくさんの人に自分を知ってもらうための活動にどんどん挑戦したいです。
――最後に、作品をご覧になる方に向けてメッセージをお願いします。
【渡邉】『事故物件住んでみた〜二番煎じですみません〜』はホラー作品ということで、終始緊張感のある作品になっています。さらに“事故物件”という身近に存在するかもしれない場所が舞台になっているので、皆さんもリアルに怖がって、楽しんでいただけると思います。そして、僕が初めて挑戦した主演としての演技にも注目して見ていただけたらうれしいです!
【鶴嶋】ドキドキハラハラするシーンが目白押しで、思わず息をのむような緊張感が詰まった本当に怖い作品です。「何かいいホラーはないかな」と見るものを探しているホラー好きの方には間違いなく刺さると思いますし、苦手な方もぜひ、この機会に目を細めながらでもいいので挑戦していただきたいです。
【小田】このドラマは縦型のショートドラマなので、1話あたり1〜2分ほどで気軽に楽しめる作品になっています。移動中などのちょっとした空き時間に軽く見られるのに、見どころが盛りだくさんで、きっとすぐにハマってしまうと思います。ぜひたくさんの方に楽しんでいただけたらうれしいです!