ホンダ：アレイシ・エスパルガロを代役に起用。マリーニは回復の最終段階へ／第10戦オランダGP

　6月24日、ロードレース世界選手権 MotoGPクラスに参戦しているホンダHRCカストロールは、ルカ・マリーニの代役としてアレイシ・エスパルガロを第10戦オランダGPに参戦させることを発表した。

　5月27〜28日に鈴鹿8耐に向けたHRC（ホンダ）のプライベートテストに参加したマリーニは、テスト2日目の28日に鈴鹿サーキットの1コーナーで転倒。左股関節脱臼、左膝靭帯損傷、胸骨と左鎖骨の骨折、右肺気胸の大怪我を負う大クラッシュとなり、第8戦以降は欠場している。

　第8戦アラゴンGPは代役を用意せず、第9戦イタリアGPは中上貴晶が参戦。6月27日に開幕を迎える第10戦オランダGPでもマリーニが欠場することがチームから明かされ、アレイシ・エスパルガロが代役に起用されることも併せて発表された。

　前戦イタリアGPでは、マリーニはサーキットに姿を見せていたものの、チームは回復の状態について最終段階へ入りつつあるとしており、確実な復帰に向けて引き続き療養を続けているようだ。

　2024年限りで引退し、2025年からホンダ・レーシングのテストライダーを務めているアレイシ・エスパルガロは、すでにワイルドカードで第5戦スペインGPと第7戦イギリスGPを経験しており、今回の代役参戦により今シーズン3度目の出走となる。

　奇しくも過去に弟のポル・エスパルガロが在籍していたホンダのファクトリーチームからの参戦が実現したことを受け、「一時的なものでも、多くのライダーが夢見るチームで走るその機会を得られたことに心からの驚きと喜びを感じている」とコメントしている。

　2023年のオランダGPで3位表彰台の経験を持つアレイシ・エスパルガロ。チームは開発中心ではなくパフォーマンスを目的に走らせるとしており、再びアレイシ・エスパルガロの本来の速さが見られることを期待したい。

[オートスポーツweb 2025年06月25日]