役作りについて明かした安田顕 (C)ORICON NewS inc. 俳優の安田顕が25日、都内で行われた『連続ドラマW 怪物』(7月6日スタート/毎週日曜 後10:00)完成報告会に登壇し、本作のオファーを受けた心境と、役作りに影響を与えた脚本家のキム・スジン氏の言葉を明かした。
【写真】和気あいあい!仲良さそうな安田顕&水上恒司 本作の物語の舞台は、25年ぶりに猟奇的殺人事件が起きた羽多野町。生活安全課の警察官・富樫浩之(安田)は、25年前に妹が失踪した過去を持ち、今回の事件を追う。一方、東京から異動してきたキャリア官僚・八代真人(水上恒司)も、ある目的を胸に事件に関わっていく。
しかし富樫は、25年前の妹の失踪事件の容疑者としても疑われた人物。捜査が進む中で2人は互いに疑念を抱きながらも協力し、事件を追う。やがて旧事件の資料の紛失や、富樫の不可解な行動、真人の父である警察庁次長・八代正義から捜査打ち切りの圧力が明らかになっていき…。
町ぐるみの隠蔽が疑われる中、新たな事件が発生。富樫にとって大切な存在だった女子大学生・柳美緒が行方不明となり、富樫自身が容疑者として逮捕されるという急展開へ。彼が本当に犯人なのか。一体、“怪物”は誰なのか――。
原作は韓国のスタジオSLLが制作し、JTBCで2021年に放送された大ヒットドラマ『怪物』。脚本・演出・演技・音楽のすべてが高く評価され、百想芸術大賞では作品賞・脚本賞・最優秀男優賞の三冠を達成した。主演のシン・ハギュンは、圧巻の演技で話題となった。
本作のオファーを受けた際の心境について「それはもううれしかったですね。いいんですか?と。でも、いいんですよ、っていう」と喜びとともに戸惑いもあったことを告白。撮影前に韓国版を観たといい、「韓国版もめちゃくちゃおもしろかった。あれが完成形と言えば完成形なんですけど」としながら、カバーソングに例えて「ヒットしたからとりあえずカバーしとけっていうのと、大好きだからリスペクトをもって解釈し直してカバーさせていただきましたっていうのは違う。この作品は後者だと思います」と自信をにじませた。
役作りについては「役者さんが違えば表現方法は自ずと変わるし、それは当たり前のことなんですけど、韓国版のアプローチの内側にはどういう本質があるんだろうというところをすごく考えました」と明かした安田。撮影中に脚本家のキム・スジン氏が一度来日し見学したといい、「ご自身の『怪物』の脚本をくださいまして、手書きのハングルで書かれていたんですけど、『富樫という人間の孤独を満たしてください』と翻訳したところ書いてありました」と明かし、「その”孤独を満たす”というアプローチが役作りだったのかもしれません」と語った。
また、本作はWOWOW初、第1話の無料配信に加え、第2話も先行無料配信されることが決定した。安田は「2話まで観ちゃったら止まらないです。我々は懸念しているのは、続きが気になってWOWOWさんに加入していただくのではなく、韓国版を観てしまうということです!」と熱弁。「そこは避けたい。続きが気になったらぜひご加入のほど、よろしくお願いいたします」と呼びかけた。
イベントにはほかに、水上恒司も登壇した。