長らくティーザーが展開されてきたAlfa Romeo(アルファロメオ)の新型コンパクトSUV『Junior(ジュニア)』が日本上陸 長らくティーザーが展開されてきたアルファロメオの新型コンパクトSUV『Junior(ジュニア)』が日本上陸を果たした。ハイブリッドの“Ibrida(イブリダ)”と電気自動車の“Elettrica Premium(エレットリカ・プレミアム)”が用意され、導入記念限定車“Ibrida Speciale(イブリダ・スペチアーレ)”も設定して6月24日より発売開始となっている。
イタリアのミラノで創業したアルファロメオの生誕日に、同社が誇るスポーツカーの精神を現代に受け継いだコンパクトなSUVとして誕生したジュニアは、創業115年の歴史を誇るブランドの資産やデザインを受け継ぎつつ、初のEVを設定したことでも注目を集めている。
トリノを拠点とするアルファロメオ・チェントロスティーレ(デザインセンター)の手によるエクステリアは、三眼ヘッドライトや進化したトライローブ(三つ葉)形状のフロントグリル、そして1960年代に先鞭をつけたデザイン手法“コーダトロンカ(空力特性のためにリヤエンドを断ち切った形状)”を採用。機能的かつ情熱的なイタリアン・デザインを体現している。
インテリアもドライバーを中心として設計されたコクピットを基盤に、すべてを直感的に行えるほどの素早い感知で操作できるようレイアウトしつつ、計器類はレーシングカーのように奥まった位置に配置。モータースポーツのDNAを感じさせながらも高い視認性を確保するテレスコープデザインを採用した。
中央には10.25インチのタッチスクリーンを備え、ホーム画面をドライバーの好みにカスタマイズし、欲しい機能に素早くアクセスすることができるとともに、エアコン吹き出し口やメーター、コンソール周辺にLEDライトを配置し、夜間の車内空間に上質な雰囲気と高揚感をもたらす現代的なアンビエントライトを採用している。
注目のパワーユニットは、内燃機関(ICE)として1.2リッター直列3気筒DOHCターボチャージャー付エンジンと16kWのEモーターを内蔵した新開発デュアルクラッチトランスミッション(eDCT)、48Vバッテリーからなるマイルドハイブリッドの“イブリダ”と、WLTP基準で最長494kmの航続距離を誇る電気自動車“エレットリカ”を用意。
前車のICEには熱効率を高めるミラーサイクル方式を採用し、可変ジオメトリーターボにより低回転から高回転までフラットなトルク特性を実現。また、バルブトレインの改良によりエンジンの耐久性も向上し、システム全体の最高出力は145PSを達成する。
また、発進時や渋滞時などストップ&ゴーを繰り返すシーンではEモーターのみでの走行が可能で、Eモーター走行中もエンジン走行時と同様にアクセルを離すとクルマがゆっくりと前進するクリープ走行にも対応する。そのうえで、マニュアル感覚の走りを楽しめるパドルシフトレバーも装備された。
一方の“エレットリカ”は54kWの大容量リチウムイオンバッテリーを搭載し、温度を自動で調整するシステムを備えることで安定した航続距離と長寿命化を確保。モーターは最高出力115kW(156PS)、最大トルク270Nmを発揮することでEVならではの力強く滑らかな走りを実現しつつ、CHAdeMO方式の急速充電と普通充電の両方に対応し、外出先でもスムーズに充電が可能となっている。
さらにドライバーの運転負荷を軽減し、安全性を高める運転支援装備も充実しており、アダプティブクルーズコントロール(STOP&GO機能付)やブラインドスポットモニター、レーンキーピングアシスト、360°パーキングセンサー、180°リヤカメラなどが全モデルで標準装備に。
利便性を高める装備として、キーを取り出さなくても車に近づくだけでロックが解除され、離れると自動で施錠されるプロキシミティアクセス機能や、荷物で手がふさがっていてもバックドアを簡単に開閉できるハンズフリー電動テールゲートを備えている。
グレード構成はハイブリッドが2種類、EVが1種類、そして、ローンチ特別グレードモデルとしてさらに、ハイブリッド車の特別限定モデルの合計4グレードが準備され、ハイブリッド“イブリダ”ではCore(コア)とPremium(プレミアム)を設定。
ベースグレードとなる前車はLEDマトリクスヘッドライトをはじめ、17インチアルミホイール、10.25インチタッチスクリーンナビゲーション、Connectシステム、ファブリックシート(前席シートヒーター付)、8色のカラーが選択可能なアンビエントライトなどを標準装備する。
後車はブラックルーフを備えた2トーンカラーを選択できるほか、グロスブラックボディキット、18インチアルミホイール、レザーステアリングホイール、ファブリック/テクノレザーシート(前席シートヒーター、運転席アクティブランバーサポート付)、アルミニウムキックプレートなどが装備される。
ラゲッジルーム容量は“イブリダ”で415リットル、同EVの“エレットリカ”では400リットルとクラストップレベルの容量を確保しており、日常の買い物や旅行にも充分な収納力を確保し、価格は420万〜556万円(税込)となっている。
●『Junior Ibrida』公式サイト:https://www.alfaromeo-jp.com/models/junior-ibrida●『Junior Elettrica』公式サイト: https://www.alfaromeo-jp.com/models/junior-elettrica
[オートスポーツweb 2025年06月26日]