2025年WRC第7戦アクロポリス・ラリー・ギリシャ 勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1) 6月26日、南ヨーロッパのギリシャにて、2025年WRC世界ラリー選手権の第7戦『アクロポリス・ラリー・ギリシャ』のシェイクダウンが行われ、TOYOTA GAZOO Racing WRTの勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1)とヒョンデ・シェル・モービスWRTのティエリー・ヌービル(ヒョンデi20 Nラリー1)がトップタイムをマークした。
第7戦の舞台となるギリシャは、グラベル(未舗装路)ラリーのなかでもとくに険しいステージが特徴で、暑い気温とともにクルーとマシンの両方にハードな戦いが要求される1戦だ。
シェイクダウンは現地時間8時1分よりスタート。すでに気温は30度半ばに達したなか、全長3.62kmで、尖った岩が点在していて起伏の激しい峠ステージにてシェイクダウンが始まった。最初の走者は、選手権首位のエルフィン・エバンス(トヨタGRヤリス・ラリー1)。まずは2分48秒1を刻んでクリーンに1走目を終えた。
2番目のセバスチャン・オジエ(トヨタGRヤリス・ラリー1)以降は、砂煙が残るなかのアタックとなったが、路面コンディションの改善が影響したのかタイムは徐々に向上。最終的に1回目の走行のトップタイムは、10番手でコースインしたジョシュ・マッカーリーン(フォード・プーマ・ラリー1)の2分44秒7となった。
2番手は0.2秒差でティエリー・ヌービル(ヒョンデi20 Nラリー1)、3番手はさらに0.1秒差のオィット・タナック(ヒョンデi20 Nラリー1)となり、ヒョンデ勢のスピードも垣間見える1アタック目となった。
2回目の走行では、さらに各クルーはペースを上げ、ヌービルと勝田がともに2分37秒9をマークしてトップに。そして0.6秒差の3番手にはタナックが入った。次ぐ4、5番手にはカッレ・ロバンペラ(トヨタGRヤリス・ラリー1)、オジエが入り、今ラウンドもトヨタとヒョンデの激しいバトルが予想されるタイム結果となった。
ラリーは今夜、アテネの歴史あるパナシナイコ・スタジアムで行われるセレモニアルスタートで幕が開け、その後にスーパースペシャルステージが行われる。そして金曜日にラリーは本格的にスタートし、クルーはギリシャの山岳地帯を駆け抜ける6つのステージに挑む。
[オートスポーツweb 2025年06月26日]