『B&ZAI LIVE 2025 First Beat』囲み取材に出席したB&ZAI ジュニアグループ・B&ZAI(橋本涼、矢花黎、今野大輝、菅田琳寧、本高克樹※高=はしごだか、鈴木悠仁、川崎星輝※崎=たつさき、稲葉通陽)が26日、神奈川・ぴあアリーナMMで初の単独ライブ『B&ZAI LIVE 2025 First Beat』を開催した。
【写真】圧巻のバンドパフォーマンス…会場を歓声で包んだB&ZAI 同グループは今年2月に結成されたばかり。STARTO ENTERTAINMENT所属アーティストとしては初の8人編成のバンドで、橋本がボーカル・ギター、矢花がベース、今野がギター、菅田がギターとサックス、本高がキーボード、鈴木がボーカル・ギター、川崎がドラム、稲葉がバイオリンとトランペットを担当する。最年少19歳(稲葉)、最年長27歳(菅田)とさまざまな楽器経験者が集結したオールラウンダーグループとして期待される。
初の単独公演とは思えないほどの才能と個性が爆発したライブ。みんなでアイディアを持ち寄ったライブタイトルを掲げ、五線譜を背景にしたロゴは川崎のデザイン。さらに菅田の案だというまるで“ばんざい”をするかのような大きな手のモチーフがライブセットにお目見えした。
鼓動の音が高まるBGMとともに幕を開け、1曲目「SHAKE」(SMAP)のおなじみのイントロが流れるとそれぞれの武器となる楽器を手に3段のセットから8人が登場。「FIRE BEAT」(Kis-My-Ft2)での激しいヘドバンや「NOROSHI」(SUPER EIGHT)では今野が「盛り上がっていこうか」と不敵に笑い、熱気高まる楽曲を初っ端から連発。バンドのイメージがない「truth」(嵐)では稲葉のバイオリンの旋律が華麗に響き、B&ZAI流アレンジで楽曲の新たな顔を引き出した。
楽器を一旦置き、ダンスブロックに突入すると「Boom-Pow-Wow!」(SixTONES)ではミラーボールがまわり、カラフルなペンライトの揺れと相まってパーティーさながらのド派手な空間に。本高がサングラスをずらして舌ペロすれば悲鳴が沸き起こり、短いあいさつをはさむ。稲葉は「ぴあアリーナのみなさん、やっほー!」と天真らんまんに、鈴木は「最後までぶち上がっていきましょう!」と力強く盛り上げ、序盤から熱気は高まるばかりだ。
一転、「ディア ハイヒール」(中島健人)ではHiHi Jets時代から慣れ親しんだローラーを履いた橋本がスピンや自由自在な滑走で楽曲の世界観を表現。花道を走りながら風を受ける橋本のすがすがしくも美しい姿に観客は息を呑み、橋本のローラー姿を目に焼き付けた。続く、「KISS KISS KISS」(KAT-TUN)は黒いシャツをまとった矢花、川崎、菅田が赤のソファ、ハット、ステッキを差し色に取り入れたステージのなか、大人っぽく情熱的なダンスで魅了した。
あっという間に前半ラストの「Cry out」(Snow Man)で、ダンス・アクロバット・バンドという圧巻のパフォーマンスというこれまで培ってきたスキルを“全部乗せ”。自分たちが確かに積み重ねてきたこれまでの日々を目に見える形として証明してみせた。
MCではメンバー同士の指名によって今野がリーダーに就任したり、グッズを紹介したりと和気あいあい。ドラムを始め半年の川崎は、バンドマスターである矢花から指導を受けているそうで「正直、みんながかっこよすぎて。場数も魅せ方も。なによりバナさん(矢花)が先生として教えてくれてるから、頼もしく練習させてもらってきょうまで積み上げている段階です」と手応え。最近“バンザイ”と思ったことを聞かれた稲葉は「ライブができてる!」と元気にまとめてほっこりさせた。
また、この夏は舞台、フェス、ライブイベントと盛りだくさんのB&ZAI。本高が自作したプレゼン資料のようなカレンダーで活動を予習するなど、細かな部分でも改めてメンバーの多才ぶりが際立つ。後半に期待が高まるなか、なぜかそこに菅田がいない…というハプニング(?)が発生。ファンが「りんちゃーん!」と呼びかけてるとセンターステージからは頭にダンベルを装着した「スーパーりんねさん」が登場。新曲「BML」は「おしりをプリプリにしたい」「左肩が凝ってる」というメンバーの悩みを解消すべく、筋トレを取り入れたダンスを披露して、大爆笑を起こした。
後半もメンバーカラーのハンドグローブをつけた「なにもの」(King & Prince)では自撮りをしながらメンバー同士で密着ショットを映し出したり、「僕が僕のすべて」(嵐)はスタンドマイクの前でしっとりと歌唱したりとバンドだけにとどまらない魅力も存分に発揮。「BANG! BANG! バカンス!」(SMAP)から始まる定番曲だらけの夏メドレーではトロッコに乗りながら観客を盛り上げ、一足早く陽気なムードに包まれた。
また、今野と橋本の妖艶なオーラでうっとりとさせる「ムラサキ」(赤西)に続いて「You're Liar◆(ハート)」(藤ヶ谷太輔)は一転、複数のウエディングドレスのマネキンが横たわる空間で不気味でミステリアスな世界観で引き込ませる。飽きさせる隙のない多種多様なステージングは彼らがここまで踏んできた場数の多さを物語っていた。
そしてラストスパートは再びバンドブロック。鈴木のシャウトが響き合わたり、矢花の「まだいけるよな!かますぞ!」というアオリのもと「象」(SUPER EIGHT)で橋本が「俺たちをしばるものなんてねえんだよ!」と歌詞をアレンジして叫べば“その手でなにか掴み取りたい”というがむしゃらさを感じさせる。
ラスト1曲を残したところで、橋本は「俺たちB&ZAI、8人、絶対にデビューしてやります!絶対に!この事務所で、この事務所で!絶対にデビューして、曲を出して、みんなのところに届けます!だから応援してくれますか!? ずっと、おじいちゃん、おばあちゃんになるまでずっと、応援してくれますか!?」と願うように問いかける。
結成したばかりながらこの夏もさまざまなチャレンジが待ち受ける。「俺たちは大きい箱から500人だろうがなんだろうが、とにかく俺は数をやりたいです」と意欲をしめし「普段もし悲しいこととか力をもらいたいこととかがあったらどんなときも、俺たちに会いに来てください。俺達は8人で音楽を奏でていきます」と頼もしさをみせた。
本編ラストは、初めてのB&ZAIの楽曲「First Beat」を初披露し、グループとしての覚悟をにじんだ歌詞を力いっぱい届けた。最後のあいさつで、リーダーになりたての今野は「B&ZAIのライブ楽しんでもらえましたか?俺らのアツさ、伝わった?これからもずっと俺たちについてきてください!」と呼びかける。生まれたてのBeatを胸にみんなで一歩を踏み出した。