閣議後に記者会見を行う小泉進次郎農林水産相=27日午前、東京・霞が関 小泉進次郎農林水産相は27日の閣議後記者会見で、ニホンウナギを含むウナギ属全種をワシントン条約の国際取引規制の対象に加えることを目指す欧州連合(EU)の方針に関し、「(同条約締約国会議で提案することが)決定されたことは承知している。極めて遺憾だ」と不満を示した。11〜12月に開かれる締約国会議では中国や韓国などとも連携し、提案の採択回避に全力を挙げる考えだ。
EUは4月、日本政府に「提案を検討する」と通告。水産庁は「国際取引による絶滅の恐れはない」と指摘し、反対の立場を伝えていた。締約国会議では投票総数の3分の2以上の賛成で採択されるため、政府は否決に向け、加盟国への働き掛けを行う方針だ。