首相官邸=東京都千代田区 日本政府は防衛装備品などを同志国に無償で供与する政府安全保障能力強化支援(OSA)の2025年度の対象国として、タイやフィリピンなど8カ国を選定する方針を固めた。昨年度の4カ国から倍増させる。今秋以降に順次、各国と署名を交わす。外務省関係者が27日、明らかにした。
対象国に選ぶのはタイとフィリピンに加え、スリランカ、マレーシア、インドネシア、パプアニューギニア、東ティモール、トンガ。中国が東・南シナ海を中心に威圧的な動きを重ね、ソロモン諸島との安保協定締結など太平洋島しょ国への影響力拡大を図っていることを考慮した。
警戒監視や物資運搬のためのドローン(無人機)、災害時に活用する重機、大型艦船などを供与する方向で調整を進める。