ベッテル加入説に前向きな反応のフェルスタッペン。一方本人は「マルコが長くいてくれるよう幸運を祈る」と早急な参画には消極的

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2025年06月27日 17:00  AUTOSPORT web

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2022年F1アブダビGP F1から引退することを表明したセバスチャン・ベッテル(アストンマーティン)に、レッドブルはメッセージを書いたマシンパーツを贈った
 レッドブル・レーシングは、モータースポーツコンサルタントを務める82歳のヘルムート・マルコが不在となる将来に向けて準備を始めているが、セバスチャン・ベッテルが復帰した場合、マックス・フェルスタッペンは彼を歓迎することだろう。このところ、4度の世界チャンピオンであるベッテルのグランプリレースへの復帰が大きな話題となっている。フェルスタッペンは、ベッテルがレッドブルとふたたび組むことは非常に自然なことであり、また力を合わせることにマイナス面はないと考えていることを示唆した。

 フェルスタッペンは、「レッドブルで多くのことを成し遂げ、レッドブルに育てられた人に対し、常に空いたスポットがあるというのはある意味ではごく自然なことだ」と述べた。

「それに、セブ(ベッテルの愛称)はチームを去った後もヘルムートとずっと良好な関係を保っていた」

「彼らが話をしていたことは知らなかった」

「どんな形であれ、セブのための場所は常に確保されていると確信している」

 今週初めにベッテルは、「一部報道があるが、僕はヘルムートとは今でも本当にうまくやっている」と述べ、うわさを和らげようとした。しかし、最終的には次のように明かした。

「この件については連絡を取り合っている。それほど突っ込んだ話ではないし、詳細になってはいないもしれないが、可能性はある。それがどのような形になるかについては、これから見守る必要がある」

 しかしながら、レッドブル内部の多くの人々と同様、ベッテルはマルコがまだ引退するつもりはないと考えている。

「彼は引退するとすでに何回か言ってきたけれど、まだここにいる。彼が長くここにいてくれるよう、幸運を祈っている」

「もちろん、最終的には時間は誰にでも追いつくもので、彼もそれをわかっていると思う。彼は非常に現実的な人物で、状況を判断するのがとてもうまい。時が来れば彼は気づくと思う」

 マルコの後任として自身が適任だと思うか尋ねられたベッテルは、「彼の代わりはいないと思う。そう言っておこうか......」と冗談めかして語った。そして、レッドブルでの自身の将来の役割について議論がすでに行われていることを示したベッテルは、詳しく語った。

「単に彼に代わる誰かを迎えることが目標ではないと思う。でもそれが誰であろうと、彼がこれまでやってきた仕事が継続されたら素晴らしいことだろう。彼から学べることはまだたくさんあるし、その役割は必然的に違った形で果たされることになるだろうね」

 グランプリレースから遠ざかってから約3年が経ったベッテルは、「もちろんすべてのセッションを観ているわけではないが、F1のことは追っている」と明かした。しかし、彼の関心はレースに出場していた頃とは明らかに変わってきており、最近の状況について次のように説明した。

「どのタイヤコンパウンドがどれだけ長持ちするかということよりも、ドライバーを動かしているものに関心がある。力学やその背後にある心理学の方にね。現時点で誰がどのような考え方をしているのか、すごく興味がある。僕にとって、そうしたすべてのことを観察するのはとても楽しい」

[オートスポーツweb 2025年06月27日]

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