
自分のからだは、自分のもの。だけど自分のからだのために、私たちは何ができるのでしょう。
6月25日、女性の健康について「話す」「知る」ための女性限定イベント「Mint+ Meeting presented by あすか製薬株式会社〜 つながる声が、わたしを強くする〜」では、恋愛リアリティー番組『バチェラー・ジャパン』シーズン4で注目を集め、その後タレントとしても活躍する休井美郷さんが、産婦人科医の宋美玄先生とともに、トークセッションに登壇。休井さん自身が経験した「からだの不調」や産婦人科受診のきっかけ、自分のからだとの“あざとい”向き合い方もシェアしてくれました。
■「今のベストを生きられればいい」ブレイクスルーした休井美郷の強さ
イベントを主催した医薬品メーカーのあすか製薬は、ホルモン製剤のパイオニアとして、産婦人科領域や甲状腺領域に強みを持ち、医師から処方される医療用医薬品の提供やヘルスケア情報の発信をしています。
|
|
創立100周年を迎えた2020年に作られたのが、女性のための健康ラボ「Mint+(ミント)」。女性特有の病気や悩みについて、医師や専門家の監修のもと、情報を発信しています。
イベントに登壇したタレントの休井美郷さんは、2023年に子宮頸がんの一歩手前の段階「高度異形成」であることが発覚し、そのことを自らのSNSやYoutubeで公表しました。
当時を振り返って「人間ドッグのお仕事の話が来た時に、たまたま不正出血や口内炎、体調不良が続いていたんです。苦手意識のあった産婦人科も、今では3カ月おきに受診しています。一度行ったら、思っていた印象と違って通いやすくなりました」と語ります。また、七夕にちなんで書いた短冊にも「自分自身を大切に」という願いを書き、健康に気をつけていきたいという意気込みを表しました。
これには宋先生も「何も異常がない方でも最低1年に一度ぐらい、子宮、卵巣も含めたチェックをしていただくと良いです。生理痛や生理前の不調は、本当に多くの方がこんなもんかなと感じてらっしゃるけれど、症状を感じる時だけでなく、チェックのために来てもらってもいいんです」と、休井さんのような定期的な受診を奨励しました。
|
|
「何かあってからではなく、その前に自分のからだの状態を把握することが、病気の予防にもつながるんです」と宋先生は語ります。
休井さんは不調の発覚を機に、自身の“健康ルーティン”にもより注力するように。乳酸菌やオリゴ糖を摂取するといった腸活や、あたたかい食べ物を摂り入れるためのせいろ蒸し、定期的なトレーニングにも勤しんでいることを明かしました。マイブームだというせいろ蒸しについては「せいろ蒸ししているのって、ちょっとあざとくないですか」と、お得意のあざとトークも披露。司会や宋先生の笑いも誘っていました。
トークセッションの後半は「休井美郷に聞きたい100のこと」と題したQ&Aセッションを開催。イベントに参加した一般の方からリアルタイムで寄せられた質問にも、迷いなく回答していく休井さん。
|
|
「年齢とともに白髪や体型の変化に落ち込む日々」と悩みを打ち明ける質問には「最近思えるようになったことなんですけど、年齢相応のキレイってあるじゃないですか。 私も『バチェラーの時の方が好きでした』みたいなDMが来たりするんです。でも、あの時は29歳後半で、今は34歳だし、4〜5年経ったらそりゃそうなりますよって思う。でも、あの頃にはなかったものが今の私にはあると思っています。からだの変化には確かに落ち込むこともあるんですけど、今のベストを作れていればそれでいいと思って、私は生きています」と、前向きに回答していました。
■病院・ピルも「合う合わないはある」、変動受け入れしなやかに生きる
マイナビウーマンは、イベント後に休井さんへの個別インタビューを実施。「20代の頃はからだのことより恋愛の話ばかりしていた」という休井さんが、今不安を抱えないためにしていること、休井さんと同じ、働く女性に向けたエールの言葉もいただきました。
――ご自身の体調を公表した時は、不調の真っ只中だったということですよね。公表に際し、不安はありませんでしたか?
休井:そもそも最初は、公表しないつもりでした。だけど、診断してくれたお医者さんの机の上にカレンダーが置いてあって、1カ月のうち29日は、子宮頸がんの手術日として、青い丸がついていたんですよ。こんなにもたくさんの人がこの病気で手術をしているんだって思ったら、つらい気持ち以上に、発信しなくちゃって思ったんです。
だけど公表してからすごい数のDMをいただいて、同じ状況の人がこんなにもいるんだと知って、私自身すごく励まされたんですよね。発信したり情報共有したり、支え合って頑張っていきたいよねって思えたし、むしろ前向きになれました。
――婦人科系の病気について話すことは、家族や親しい友人であっても難しいと考える女性が多いと思います。休井さんは病気が見つかる前から、ご家族やお友達と女性のからだにまつわる病気やケア方法について話していましたか?
休井:不調が発覚したのは30歳を過ぎた頃だったんですが、正直20代は友人と集まると9割以上は恋愛の話をしていたんです(笑)。だから正直、話す機会もなければ知識も全くなくて。それで高度異形成になって、その時は、検索魔になっちゃったんですよね。正しいのか正しくないかも分からないようなものをいっぱい読んで、すごく気持ちが落ち込んで。
でも病院に行って先生の話を聞くと、何が正しい知識なのか分かったので、今は不安があれば病院の先生にすぐに聞きますね。あとは質問したらお医者さんが回答してくれるっていう、月額制のサイトにも登録しています。
公表以降は、友達の中でも自分のからだや体調について話しやすい空気ができて、みんなから相談してくれるようになったんです。私も自分の話をしやすくなったし、いい変化でしたね。
――かかりつけの産婦人科や、いつも飲むピルなど、“ルーティン”はすぐに決まりましたか?
休井:私は3〜4箇所ほど病院を回って、自分が一番安心できて、腹を割って話せる先生を見つけることができました。セカンドオピニオンに行くことも大切ですし、ピルも自分に合うかどうか、ちゃんと考えてみるべきだと思います。
私の場合、最初に処方されたピルが全然合わなくて、すごく気持ち悪くなってしまったんです。すぐに先生に話してピルを変えてもらってからは、副作用もなくなって快適になりました。
――体調の変化も経験されて、ご自身の中で仕事や人生の軸に変化はありましたか?
休井:やっぱり、ライフプランを考えることが大切だと感じるようになりましたね。いつかは家庭を持ちたいと思っているのですが、仕事はずっと続けていきたいので色々考えています。ただ、目標を掲げるのも大切だけど、思い通りにいかないこともあると思うんですよね。だけど、落ち込む必要はないって思います。
からだも体調も自分も、日々、変動があることは当たり前。だから、とりあえず自分らしく歩んでいけたら、オールオッケーだと思っています。お仕事もプライベートも忙しいと思うけど、みなさんも肩肘張らず、頑張りすぎずに、人生を進んでいけたらいいんじゃないかなと思います。
――休井さん、ありがとうございました!
■サイト概要
女性のための健康ラボ Mint⁺
URL:https://www.aska-pharma.co.jp/mint/
(取材・文:ミクニシオリ)
元の記事はこちら