6月29日に25歳を迎えるグラドル・あにお天湯がデジタル写真集『たゆた湯』をリリース。誕生日記念となる本作は、ひなびた温泉宿を舞台にゆったり湯につかる姿をたっぷりと撮影した作品に。混浴気分を味わえる動画のほか、個展に向けて自室で絵を描く動画も収録されている。
近年はグラビアのほか、アーティストとしても活動中のあにおさん。インタビューでは、温泉グラビアの撮影裏話や絵を描き始めたきっかけ、25歳の抱負などについて語ってもらった。
* * *
――デジタル写真集『たゆた湯』は温泉宿で撮影したそうですね。のれんから顔を出す表紙カットもセクシーでかわいいですね。
|
|
あにお ありがとうございます! どうしたら顔と胸をうまく見せられるかわからなくて、何度ものれんからバッと出て頑張りました。初めて行く場所だったんですけど、私の好みド真ん中って感じの温泉旅館を選んでいただいて。
――どんなところが好みド真ん中?
あにお 年季の入った建物が大好きなので木造の感じと、レトロな小物もいろいろ飾ってあって。いろんなところに窓があるので日差しも入っていて、そんな雰囲気が好みでした。しかも、海の近くにあるなんてめっちゃステキ!
――海好きなんですか?
あにお 海が好きな人として生まれてきたんだと思います。地元の岐阜には海がないので、見るとテンション上がります。グラビアで海に行ったことはほぼないですけど、海もお風呂もどっちも好きなので今回は本当にうれしかったです。
|
|
―― 2022年6月に前事務所を退所し、フリーで活動中。"脇毛を剃らないグラドル"としても注目され、髪色やネイルも自由になって個性が爆発しています!
あにお 私、色がたくさんあるのがめっちゃ好きで、自分の中にいろんな色を取り入れたいんです。髪の色は、綿菓子系のユニコーンカラー。撮影に合わせてネイルはナチュラルにしたんですけど、脇は金髪にしました。普段のテイストのままグラビアに出させてもらえることが本当にありがたいです!
――アーティストとしても活動し、6月28日(土)・29日(日)にはスペシャル展示を開催。小さい頃から絵をたくさん描いていたそうですね。
あにお 集中できることがそれしかなかったというか、気づいたらずっとひとりでずっと絵を描いていました。集中しすぎて描くと疲れるけど、なんか癒されるような感覚もあって。
――普段はどうやって絵を描き進めていくんですか? テーマを決めてから?
|
|
あにお 私、これを描こうときっちり決めるとうまくできないみたいで。まず、いろんな色の絵の具をブチブチ出して、色を塗ったり重ねたりしていると濃淡が出てくるじゃないですか。「この雲、ウサギみたいだなぁ」っていろんな形も見えてくるので、その思いつきを拾っていく感じです。
――作家がペンを持つとキャラクターが勝手に動き出すみたいな?
あにお そうですね。ずっと手グセで描いているみたいなもので。勝手に手が動くようにしてくれた過去の自分に感謝です。
――昨年から個展を開催するなど、アーティストとしての制作活動も本格化。ちゃんと絵を描きたいと思ったきっかけは?
あにお 去年、写真集の撮影のとき、移動中に落書きをしていたら「その絵いいね! ちょうだい」と褒めてもらえたんです。昔は絵描きになりたいという夢もあったので、そこからちゃんと描くようになりました。また絵を描く日々が始まるのは30歳くらいだろうなと思っていたので、こんなに早くてビックリしています。
――なんで30歳なんですか?
あにお まだ周りのことが見えてないので、本当の形が私には見えてないかもって思うんです。ぼやっとした色でなんとなく覚えているけど、よく見たら全然違うものだったってことが多くて。だから今じゃないと思っていたけど、やってみたら意外とちゃんと描けました。それと、私の中では「30歳幸福説」がすごく強いんです(笑)。
――30歳幸福説?
あにお 自分らしく絵を描けているけど、正直、まだ心にロックがかかっている部分があるんです。複雑な家庭環境で育ったので、家では絵を描いても全部捨てられてしまう。そんな経験もあって、今も描くと涙がこぼれるときもあるけど、自分と向き合うことで乗り越えられるんじゃないかなって。
実際、自分は家庭環境に縛られて生きているなと感じるんですけど、大人になるにつれてその感情がだんだん薄れているんです。なので、そこから抜け出せるのが30歳かなって気がしています。
――なるほど。まだ25歳なので、幸せに向かう準備期間みたいなものなんですね。
あにお そうかもしれない。準備期間と思えば、なんか頑張れる気がします!
――こんな大人になりたいとか、憧れの女性像はありますか?
あにお 壇蜜さんが好きで、最近もエッセー読んでいました。グラビアやDVDで過激に脱いだり、テレビで過激な発言をされていたりしていても、頭が良くて文才があってNHKの番組にも出られるじゃないですか。すごく不思議な存在で、めっちゃ憧れています!
――では、誕生日を迎えるので25歳の抱負をお願いします。
あにお いっぱいありすぎてまとめられない(笑)。まず、朝起きたら部屋のカーテンを必ず開ける、そして日光を浴びる。それから前向きに生活をするというルーティンちゃんと組み立てるのが25歳の抱負です!
――今後はグラビアも続けていきたい?
あにお もちろん続けたいです。そのためにピラティスを始めたので、運動も頑張っていこうと思っています。
――グラビアで表現したいことってありますか?
あにお 非現実的なものを表現していきたい。マジックリアリズムという概念があるんですけど、非日常を日常のものとして描く表現技法で、それに近いと思います。限界突破して、もっとセクシーな表現もしていきたいです。なんか頭の中に思い浮かんでいる色付きの絵を言葉にするのがすごく難しくて......。私、話すのが下手くそすぎる(笑)。30歳に向けて、もっとちゃんと説明できるようになりたいと思います!
●あにお天湯(あにお・たゆ)
2000年6月29日生まれ 岐阜県出身
〇ミスiD2019(サバイバル賞)の受賞を機に被写体活動を開始。『月刊 あにお天湯』(講談社)発売中。グラビアのほか、アーティストとしても活動し、6月28日(土)・29日(日)に東京・神保町「肆-yon-(ヨン)」にて、スペシャル展示『るみなす』を開催。
公式Twitter【@mayonez_Tayu】
公式Instagram【@aniotayu】
取材・文/釣本知子 撮影/HIROKAZU