WedsSport ADVANが約3年ぶりポール。Q1とQ2両トップタイムで12年ぶりセパンを制圧【GT500予選レポート】

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2025年06月27日 21:50  AUTOSPORT web

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ポールポジションを喜ぶ阪口晴南と国本雄資(WedsSport ADVAN GR Supra) 2025スーパーGT第3戦セパン
 6月27日、マレーシアのセパン・インターナショナル・サーキットで2025スーパーGT第3戦『SUPER GT MALAYSIA FESTIVAL 2025』の公式予選が行われ、GT500クラスはWedsSport ADVAN GR Supra(国本雄資/阪口晴南)がポールポジションを獲得した。2番手は8号車ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT(野尻智紀/松下信治)、3番手は64号車Modulo CIVIC TYPE R-GT(伊沢拓也/大草りき)となっている。

 今回は通常の国内開催とはスケジュールが異なり、ひさびさのセパンでの走行となることから、予選日の前日に追加された公式練習でレースウイークがスタートした12年ぶりのスーパーGTマレーシア大会。金曜日の午前には1時間の公式練習2回目が行われ、現地夕方の16時30分から公式予選がスタートした。


●Q1:有力候補マシンたちがノックアウトの波乱

 全15台が出走するQ1は10分間。コンディションは気温33度、路面温度40度という暑さ。シグナルがグリーンになると、残り8分半ほどで前戦ウイナーの38号車KeePer CERUMO GR Supraがまずコースイン。続いて19号車WedsSport ADVAN GR Supra、24号車リアライズコーポレーション ADVAN Zという2台のヨコハマタイヤ勢がピットを離れる。

 早めにコースインしたマシンがタイヤを温めるなか、残り6分ほどになると多くの車両が走行。そのなかでホンダ・シビック・タイプR-GT勢の100号車STANLEY CIVIC TYPE R-GT、64号車Modulo CIVIC TYPE R-GT、17号車Astemo CIVIC TYPE R-GTは残り5分というタイミングでコースに出ていった。

 アタックは残り2分を切ると本格化。まずは12号車TRS IMPUL with SDG Zのベルトラン・バケットが1分51秒675のターゲットタイムを記録する。続いて8号車ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GTの松下信治が1分51秒368でトップタイムを更新するも、19号車WedsSport ADVAN GR Supraの国本雄資が1分51秒083で最速タイムをさらにブレイク。

 その後は64号車Modulo CIVIC TYPE R-GTの大草りきが1分51秒113で2番手、38号車KeePerの大湯都史樹が1分51秒204で3番手となるも、トップタイムを更新するには至らず。続いて塚越広大がドライブする17号車Astemo CIVIC TYPE R-GTが1分51秒077で最速タイムを更新するも、連続アタックの19号車WedsSportの国本が1分50秒856にタイムを上げ、前戦富士からの2戦連続で国本がQ1トップ通過を果たした。

 一方で公式練習で上位につけていた100号車STANLEY、14号車ENEOS X PRIME GR Supra、24号車リアライズ、23号車MOTUL AUTECH Z、16号車ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GTがノックアウトとなった。


●Q2:開始直後に赤旗中断。19号車WedsSportが3年ぶりのポール

 続くQ2は17時41分にスタート。開始直後にサッシャ・フェネストラズがドライブする39号車DENSO KOBELCO SARD GR Supraのエキゾーストから白煙と炎が上がり、ターン10からターン11の間でストップ。これで今大会初の赤旗が提示され、Q2は一時中断に。

 39号車DENSOのマシン回収完了後、セッションは17時49分に残り8分で再スタート。まずは3号車Niterra MOTUL Zが真っ先にコースに入り、38号車KeePer、19号車WedsSportと続き、このQ2でも17号車Astemoは残り5分で最後にコースインしていく。

 残り1分を切ると各車ともアタック開始。まずは64号車Moduloの伊沢拓也が1分50秒388でトップに立つと、好調の19号車WedsSportは国本からステアリングを引き継いだ阪口晴南がアタック。同じ状況だった前戦富士での予選2番手の悔しさを払拭させるかのように、19号車WedsSportはセクター1からセクター4まで全体ベストを刻み、阪口が1分49秒748のトップタイムをマークする。

 続いて8号車ARTAの野尻智紀がコントロールラインを通過するも、1分50秒350で2番手まで。そして最後にコースインした17号車は今回がセパン初走行となる小出峻がアタックするも1分50秒872の7番手止まり。これで19号車WedsSportが2022年第6戦SUGO以来、およそ3年ぶりのポールポジションを獲得することになり、2007年にTAKATA童夢NSXの小暮卓史が記録した1分54秒306のコースレコードタイムも更新されることになった。

 予選直後のインタビューでは、ドライバーのふたりとともに坂東正敬監督も「やりました!」と喜びをみせた19号車WedsSport。2023年第3戦鈴鹿以来の優勝を飾ることはできるだろうか。決勝レースは6月28日(土)の現地16時30分(日本時間17時30分)にスタートが切られる予定だ。

[オートスポーツweb 2025年06月27日]

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