女優で歌手、作家の中江有里(51)が27年ぶりに主演する映画「道草キッチン」が、29日からベトナムで開催の「第3回ダナン・アジア映画祭2025」(今秋公開)のパノラマ部門に招待されたことが27日、発表された。ベトナム版のポスターも公開された。
中江の映画主演は、1998年(平10)に公開された映画「風の歌が聴きたい」(大林宣彦監督)以来。中江が演じる50歳の主人公・桂木立(りつ)は、都会で小さな喫茶店を営むが、身寄りがなく余生を1人で生きていこうと決めていた。だが、再開発の影響で店の立ち退きを余儀なくされる。そこに突然、徳島県吉野川市から相続に関する通知が届き、訪れたことのない徳島への地へ移住を決める。移住先の徳島でさまざまな事情を抱えた地元の人々、そして懸命に生きるベトナム人たち、自然豊かな食材で作られるベトナム料理と出会う。それまでの暮らしでは感じられなかった至福の時間をへて、自分の生き方を見つめなおす。
白羽弥仁監督(61)は「本作は日本に住むベトナム人の50年の歴史をストーリーの底流に埋め込んでいます。本作が選ばれ、ワールド・プレミアをダナンで迎えられるという事は、映画祭関係者の方々が本作のテーマをきちんとくんでくださったからだと理解しています。この栄誉に心より感謝致します」と話している。
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