2025スーパーGT第3戦セパンで予選ポールを獲得したWedsSport ADVAN GR Supra(国本雄資/阪口晴南) と坂東正敬監督 スーパーGT第3戦マレーシア・セパンで2022年第6戦SUGO以来となる約3年ぶりの予選ポールポジションを獲得した19号車WedsSport ADVAN GR Supra。予選後にひとしきりチームメイトたちとポールの喜びを分かち合い、ひと段落した坂東正敬監督に決勝に向けての見通し、そして今回のセパンでの手応えについて聞いた。
「うーん。でも他にもあのロングの時だと 14号車(ENEOS X PRIME GR Supra)も1号車(au TOM'S GR Supra)も速かったし、ロングをしていたなかでは速かった方ですけど、ただ、一番前からスタートできるという部分では、比較的どうですかね? ちょっとGT300がどのぐらい抜きやすい/抜きづらいかというのがわからないです。でも、ここは抜きづらいサーキットかなと思っているので、一番前からのスタートに関しては非常に有利かなと思っています」
ここまで順調にメニューを進めて、結果も伴っている19号車WedsSport ADVAN GR Supra。優勝は2023年第3戦鈴鹿が最後になっているが、その鈴鹿はレース後に繰り上がったもので、トップチェッカーを受けての優勝は2016年第7戦タイとなる。そのタイ戦ではポール・トゥ・ウインで優勝を飾っている。
「もちろん明日はポール・トゥ・ウインです。タイ以来ないので、狙っていきたいと思います」
これまで一発の速さを見せ、レースでの耐久性も向上しながら、スタート直後やFCY(フルコースイエロー)、赤旗などのリスタートでのタイヤのウォームアップ性能が課題となり、レースではなかなか期待された成績を残すことができなかった。その点、このセパンの暑さはそのネガティブな部分をカバーし、他社がピックアップ(タイヤかすが取れずに表面についてグリップを低下させる現象)に苦労することが予想されることからも、19号車WedsSport ADVAN GR Supraとヨコハマタイヤが大きなチャンスを得ていることは間違いなさそうだ。