予選全タイム抹消のPONOS FERRARI 296、過給圧違反原因はエンジン部品の破損。最後尾から追い上げを狙う

PONOS FERRARI 296（K.コッツォリーノ／篠原拓朗）　2025スーパーGT第3戦セパン

　6月26～28日にマレーシアのセパン・インターナショナル・サーキットで開催されている2025スーパーGT第3戦。GT300クラスの45号車PONOS FERRARI 296は公式予選終了後に『GTAブルテンNo.38-T 競技車両違反（過給圧制限超過）』で予選の全タイムが抹消されてしまった。

　シリーズを争う17台に加え、現地参戦のアール・バンバー・モータースポーツを加えた計19台が参戦している今回のGT300セパン戦。PONOS FERRARI 296は27日の公式予選でQ2に進み、暫定10番手で予選を終えていたが、正式結果では競技車両違反で全タイム抹消とされた。

『Boost pressure limit exceeded（過給圧制限超過）』違反での予選全タイム抹消について、チームの小河原宏一監督は、具体的な部品は明かせないが「エンジンの部品がひとつ壊れてしまっていました」と説明する。

「実はその影響で初日の公式練習1回目もあまり走ることができていませんでした（計9周）。修理はしたのですが、同じところが壊れてしまったので、その影響で（参加条件の最大過給圧を）超えてしまったのかなと思います」

　フェラーリ296 GT3は、開幕戦の決勝で6号車UNI-ROBO BLUEGRASS FERRARIが最大過給圧違反で失格となっているが、今回のPONOS FERRARI 296は物理的な故障ということもあり、同じ文面でも内容は異なるようだ。

　このトラブルを受けてPONOS FERRARI 296は予選日の夜に再度対策を実施したとのこと。決勝は最後尾スタートになるが「おそらく生き残り合戦になると予想しているので、追い上げて最低でもシングルフィニッシュを狙いたいですね」と小河原監督は気持ちを切り替えている。

「今回は拓朗（篠原拓朗）が初めてセパンを走るということもありますが、前戦では6号車がほぼ最後尾から優勝しているので、ウチもその再現ができればいいなと思っています！」

[オートスポーツweb 2025年06月28日]

予選全タイム抹消のPONOS FERRARI 296、過給圧違反原因はエンジン部品の破損。最後尾から追い上げを狙う

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