参院選の候補者取り下げを発表する共産党福島県委員会の町田和史委員長(左)と立候補予定だった小山田友子氏=28日午後、福島市 共産党福島県委員会は28日、参院選福島選挙区で公認を予定していた候補者を取り下げると発表した。立憲民主党の公認候補への投票を呼び掛けるとしている。両党が競合する改選数1の1人区で候補者一本化に至ったのは初めて。共産は鹿児島選挙区でも取り下げた。両党は他の1人区でも一本化の調整を続ける方針で、7月3日の公示までにどこまで広げられるかが焦点だ。
立民の野田佳彦代表は19日、共産の田村智子委員長と会談し、1人区の候補者一本化も念頭に参院選での連携を確認していた。立民福島県連は「参院でも少数与党に追い込むため、共産に協力を投げ掛けた」としており、共産県委員会は「大義を重視した」と取り下げの理由を説明した。
共産鹿児島県委員会も28日、鹿児島選挙区で公認予定だった候補者を取り下げ、立民が推薦する無所属新人を自主的に支援すると発表した。