自民党の全国幹事長会議であいさつする石破茂首相=28日午後、東京・永田町の同党本部 自民党は28日、公示が7月3日に迫った参院選(同20日投開票)に向け、全国幹事長会議を党本部で開いた。石破茂首相(党総裁)は「この国をどうするのか、責任を持てるのは自民党だ」と強調。選挙戦で「自公政権の継続」を訴える考えを示し、「日本国のために勝利させていただけるよう心よりお願いする」と結束を呼び掛けた。
首相は最大の争点となる物価高対策に関し、物価上昇を上回る賃金上昇に全力を尽くす考えを重ねて示した。立憲民主党など野党が掲げる消費税減税について、「聞こえはいいが、社会保障の財源をどうするんだということを無視して語っていいとは思わない」と批判した。
首相はロシアによるウクライナ侵攻や緊迫する中東情勢を受けた安全保障政策、コメを含む農政を挙げ「本当に真剣に政策を論じるのは自民党だ」と指摘。大敗した先の東京都議選に触れ「新しい政党が支持を集めているのはなぜか分析し、私自身も先頭に立って全身全霊、この選挙を戦う」と語った。

自民党の全国幹事長会議であいさつする石破茂首相(中央奥)=28日午後、東京・永田町の同党本部